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パティシエの転職理由とは?「前向きな転職」のポイントも解説!

パティシエの転職理由とは?「前向きな転職」のポイントも解説!

こんにちは、伊東です。

 

2009年から洋菓子店を経営しています。

国内22,000店中、食べログTOP100のお店を運営中。

 

 

「パティシエ って離職率が高いって言うけど、

どんな理由で転職するのかな?」

 

「私はどういう準備や対策をしておけばいいかな?」

 

今回は、こんな疑問に対し解説していきます。

 

あなたにプラスになる転職ができるように解説していきますね。

 

 

本記事の内容

1.パティシエ の主な転職理由

1-1.より高いレベル・環境を求めて転職

1-2.働く環境がキツ過ぎて転職

1-3.職人の世界の人間関係が辛くて転職

1-4.給料が低すぎて生活ができなくて転職

1-5.思っていた仕事と違うと思い転職

2.「前向きな転職」「後ろ向きな転職」とは?

3.「前向きな転職」ができるようになるポイント

3-1.パティシエ の適性を自分に問うこと

3-2.事前の情報収集に時間と労力をかける

3-3.自分の中で重視すること上位3つを明確にしておく

3-4.100%の職場なんて存在しない事を理解しておく

3-5.転職先を選ぶ自分の判断に100%責任を持つ

4.まとめ

 

では内容をみていきましょう!

 

1.パティシエ の主な転職理由

 

パティシエが転職する理由について「よくある理由」を解説していきます。

5つ解説します。

 

5つ以外だと「働いているお店が閉店した」とかが最近は増えています。

今後も更に増えそうですね。

 

では5つ解説していきます。

 

1-1.より高いレベル・環境を求めて転職

「今、働いている場所ではある程度のレベルまで到達できた。

より高いレベルの環境で働いて自分を高めていきたい。」

 

いわゆる「キャリアアップ」のために転職するということです。

 

 

・より高いレベルの環境

・より良い待遇(給料・働く環境)

 

これを求めて転職するというものです。

 

次、いきます。

 

1-2.働く環境がキツ過ぎて転職

「クリスマス徹夜とかムリ」

「毎日5時出勤で、深夜までとかムリ・・」

 

という普通ではない働く環境を変えたくて転職というものです。

結構、多いのではないでしょうか。

 

未だに古い体質、価値観の特に個人店は劣悪な環境だったりします。

まずオーナー・シェフ自身が猛烈に働くのを変えない限りは良くなることはありません。

 

ちなみに私のお店のシェフは子育てもしています。

土曜日なんかでも、日中に2時間位、お店を抜けていますが、

それでも夕方5時には帰宅しています。

 

まぁ、そうしないと子育ての両立なんて絶対にムリなんですが・・

 

1-3.職人の世界の人間関係が辛くて転職

「シェフや先輩から理不尽なことをされ続ける・・」

 

「いじめ、パワハラがひどい。。」

「最悪、暴力がある・・」

 

もう人間関係とかいう以前のレベルですが・・

これも残念ながら「現実」です。

 

私のお店で今、働いているパティシエもそうです。

前職時に、先輩からかなりひどいイジメ、パワハラ、暴力を受けています。

 

どうしても職人の世界で閉鎖的で狭い世界だとこういうことが起きがちです。

先輩やシェフが「自分が法律で正しい」とカン違いしてしまうわけです。

 

もうこういう所は1秒以内に辞めた方が良いです。

本当に良い職場はたくさんありますので。

 

1-4.給料が低すぎて生活ができなくて転職

月給15万。さらに社会保険ナシ・・。

 

こんなヤバいところ、いまだに結構あります。

 

パティシエ専門の転職支援をしているパティシエントさんによると

やっぱり月18万+社会保険くらいが最低ラインで見ている方が多いようです。

 

月給15万で保険ナシということは「実家から通ってね」というのと同じです。

自立した生活はまず難しいでしょう。

 

1-5.思っていた仕事と違うと思い転職

これは「新卒」の方に特に多いですね。

 

「製菓学校で学んだことを活かしてケーキ作り頑張るぞ!」

 

こんな方はメチャ危険ですね。

製菓学校を出たばかりの方に商品の核となる部分を任せる職場は非常に少ないはずです。

 

「ケーキ作りやるぞ!」と思っていたところ、

実際に任されるのは洗い物や片付け、計量などの補佐業務ばかり・・・

 

しかも量が多いのでそれだけで1日が過ぎる

さらに、慣れていないので時間ばかりかかる・・

 

「こんなのがやりたくてパティシエになったわけじゃない・・」

 

みたいなカンジですね。

ちょっと冷静に考えるとわかることです。実は。

 

新卒のパティシエが通用する程度のお店って価値が無いと思いませんか?

 

一般企業でもそうです。

新卒でいきなり即戦力で活躍する人材・・・・

少ないです。

いるにはいますが、少ないです。

 

今、任されている仕事に全力で取り組む。

そして自分を成長させていく。

 

まずこれが大事だと私は思います。

 

2.「前向きな転職」「後ろ向きな転職」とは?

ここまで解説してきて転職には大きく2つの種類があります。

 

「前向きな転職」

「後ろ向きな転職」

 

「前向きな転職」

ステップアップに繋がる転職

1-1.より高いレベル・環境を求めて転職

 

「後ろ向きな転職」

今の不満を解消するための転職

1-2~1-5まで

 

 

できれば「前向きな転職」をしたいものですね。

ということで、次で前向きな転職をするためのポイントを解説していきます。

 

3.「前向きな転職」ができるようになるポイント

5つ解説していきます。

 

まだ転職は考えていないというパティシエの方も

これから解説するポイントを普段から理解しておくと

今の職場でも「より前向きに働く」ことに繋がってきます。

 

3-1.パティシエ の適性を自分に問うこと

ついこないだ以下の記事を書いています。

パティシエとしてのモチベーションの原点を明確にもつということについて解説しています。

 

パティシエは何をモチベーションに頑張っているのか?

 

この記事で解説している以下の点に共感ができない方は・・

ぶっちゃけパティシエには向いていないかもしれません・・

 

パティシエはお菓子づくりをする職人。

そして、

お菓子づくりを通じて人に喜びを与えること。

 

それがパティシエのしごと。

 

ここを胸に毎日を頑張れるパティシエが一流になってくのだと私は確信しています。

こういうパティシエは転職しても成功する確率が高いです。

 

3-2.事前の情報収集に時間と労力をかける

今は便利な時代になりました。

転職を考えたら時間をかけて徹底的に調べましょう。

 

・お店の評判

・食べログのサイト

・口コミサイト

・HP

・SNS

・実際にお客様として行く

 

などなどしっかりと事前の調査に時間をかけましょう。

焦る必要はないです。

 

3-3.自分の中で重視すること上位3つを明確にしておく

あなたが働くにあたって重視すること3つは何ですか?

 

この上位3つをクリアできている所があなたが転職すべき所です。

3つが明確だと、転職先を選ぶ基準が明確になります。

 

面接時にも確認しましょう。

 

3-4.100%の職場なんて存在しない事を理解しておく

自分の中で重視すること上位3つをクリアしている職場があればもう最高です。

 

その他の問題点には目を瞑りましょう。

あなたにとって100%の職場なんて存在しません。

 

もし100%でないならあなたが中心になって100%になるよう改善をしていきましょう。

次が最後です。

 

3-5.転職先を選ぶ自分の判断に100%責任を持つ

自分の選択に100%責任をもつ

 

入社してから不平や不満を言わない。

自分が選択をした結果。

不平や不満は自分の選択を否定することになる。

 

転職してから「不満だな」と思うことあると思います。

ただその時に不平や不満を言うのは辞めましょう。

 

あなたが最終的に選択して実行した転職です。

その転職に不平や不満を言うということはあなた自身の選択を否定していることになります。

 

もし不満があるのであればあなたが中心になって改善していきましょう。

 

自分で選んだことなのに、その選んだことについて不平や不満を言う人は多いです。

でもそれって「自分の選択=自分自身を否定していること」って気づいていますか?

 

4.まとめ

いかがでしたでしょうか?

 

転職理由にはステップアップにつながる「前向きな転職」と今の不満を解消するための「後ろ向きな転職」

があるということでした。

 

前向きな転職をするために必要なポイントを解説していきました。

この根本にあるものはなんでしょうか?

 

パティシエとしての価値を高めること

 

個の技術、人間性を高めていくことです。

 

「自分のパティシエとしての価値ってどうなのかな?」

 

ぜひ考えてみてください。

それでは!

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