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パティシエ の仕事術「先輩によって言うことが違う時」どうする?

パティシエ の仕事術「先輩によって言うことが違う時」どうする?

こんにちは、伊東です。

 

2009年から洋菓子店を経営しています。

国内22,000店中、食べログTOP100のお店を運営中。

 

職場でこんなことありませんか?

 

「Aさん、Bさん、2人の先輩で言うことがそれぞれ違う。」

 

「いったいどっちが正しいの?」

「混乱するからどうにかして欲しい💢」

「こういうときはどう対処すればいいの?」

 

指示を受ける方としてはかなり迷惑ですよね😊

 

「どっちの言ってることが正しいんだよ💢!」

イライラするイラスト

 

本当に迷惑です・・

ということで、どう考え、対処するか解説します。

 

本記事の内容

1.人によって指示が違うときはその「背景」を確認すると良い

2.人はそれぞれの立場、価値観で指示を出すことが多いため

3.事例:ナパージュは薄塗り?厚塗り?

4.根本的には経営者の責任

5.まとめ

 

では内容をみていきましょう!

 

1.人によって指示が違うときはその「背景」を確認すると良い

本当に指示を受ける方としては、かなりイライラ💢ですよね。

 

こういう時の対処は以下です。

 

「なぜ、その指示が出されているか?

2人の先輩が指示を出す背景・理由を聞く」

 

ただ単に指示を言葉どおりに受け止めるのは辞めましょう。

 

「なんでこの指示が出たのか?」

 

 

考える習慣を作ることが大事です。

 

2.人はそれぞれの立場、価値観で指示を出すことが多いため

人はそれぞれの物の見方、考え方を持っています。

 

同じ物を見ても人によって受け取り方は違います。

上の写真を見て下さい。

何だと思いますか?

 

何かの図?

CG?

ガラス?

 

人によって見方や考え方は分かれます。

答えは「オフィスビルの外壁」です。

 

このような人によって物の見方や考え方が異なることを「パラダイム」と言います。

無意識のうちに「自分の価値観のメガネを通して」指示を出している。

 

そういう状態なわけです。

特にパティシエは職人の世界です。

 

職人は自分の世界観を持っている方が多いです。

「自分の価値観のメガネ」があることにすら気づいていなかったりします。

 

だから「なんでそう考えたか?」を聞くことが必要になります。

 

ちょっと難しかったかもしれません。

実際の現場ではどのようなカンジになるか?

 

次で解説します。

 

3.事例:ナパージュは薄塗り?厚塗り?

ナパージュの仕上げをあなたがしようとしています。

 

A先輩から声をかけられます。

 

「ナパージュ、薄めにね!」

 

あなたは「はい!わかりました!」といって作業をしています。

すると、B先輩から声をかけられます。

 

「ナパージュ、厚めにね!」

「しっかり目に仕上げておいて」

 

どうしますか????

 

「どっちなんだよ💢!!!」

 

ってなりそうですよね。

こういう時に立ち返りましょう。

「パラダイム」です。

 

A、Bの先輩に確認をしましょう。

 

「Aさん、なんで薄く仕上げるんですか?」

 

「Bさん、なんで厚く仕上げるんですか?」

 

そうするとこういう答えが返ってきました。

 

Aさん「厚く仕上げると、口当たり悪くなって美味しくなくなるから。」

 

Bさん「百貨店に配送する時に、しっかりとナパージュ仕上げておかないと配送の途中で崩れて商品を廃棄しないといけなくなるから。」

 

Aさんは「店頭で出すケーキ」という前提で、パラダイムで話をしています。

Bさんは「百貨店に配送するケーキ」という前提で、パラダイムで話をしています。

 

言っていることは「Aさん、Bさんの個々人の考え方からすると正しい」わけです。

 

では、あなたはどうしたらいいでしょうか?

 

「店頭で用意するケーキは薄く仕上げる」

 

「配送にまわるケーキは厚く仕上げる」

 

これで解決です。

あなたがどう行動するかも明確になりました。

 

4.根本的には経営者の責任

クリアになりましたか?

 

「なんでその指示をしているか?」

 

理由、背景を確認することで多くは解決するはずです。

 

とはいえ、さらに補足するとこれは経営者の責任です。

小さな規模でも組織図を作ることは重要です。

 

そうすることで「職責」「職域」を明確にします。

 

職責:責任の範囲

職域:仕事内容の範囲

 

先程のナパージュの場合だったら例えばどうしたらいいでしょう?

生菓子の製造責任者Cさんを設置

Cさんに生菓子に関わるすべての責任と仕事内容を決める権限を与える

各パティシエは判断に悩んだ時はCさんに指示を仰ぐ

 

組織が大きくなってきたらCさんの下にさらに部門を細分化して、責任者を設置。

店頭用のケーキの責任者はAさん

百貨店用のケーキの責任者はBさん

のように設置をし、各パティシエは店頭用ならAさん、百貨店用ならBさんに指示を仰ぐ。

Aさん、Bさんで判断が付かない場合はCさんに最終的に確認を取る。

 

例えばこんなカンジで組織を作り、指示系統を明確にしておくと働くパティシエは悩むことありませんよね。

 

5.まとめ

人にはそれぞれ立場や経験によって様々な価値観、ものの見方がある。

 

それはあなた自身にも、私にもあります。

「パラダイム」といいます。

 

同じものを見ても人によって異なる受け取り方をする。

 

「指示」も同じ。

人によって「指示が異なる」ことは大いにある。

 

だから「指示の背景・理由を確認すること」が大事。

 

明日からの仕事に役立てて下さい。

それでは!

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