パティシエとしての技術・キャリア・経営・心構え

こんにちは、伊東です。

 

2009年から洋菓子店を経営しています。

国内22,000店中、食べログTOP100のお店を運営中。

 

コロナ渦の影響で、個人店を中心に閉店するお店は増えています。

こんな方、増えているのではないでしょうか？

 

 

洋菓子の業界は個人店を中心に淘汰が進みまくっています。

2019年度の閉店数は過去最高です。

 

恐らく2020年の今年はそれを上回るのは確実でしょう。

 

「せっかく新卒で入って1年頑張ってきたのに勤務先が閉店。。。」

 

「どうしよう？？」

 

そんな方がかなり増えているようです。

以下、パティシエントさんというパティシエ・パン職人向けの求人サイトを運営する会社のHPからです。

 

 

そんな方が前を向いて希望を持って頑張れるよう解説をしたいと思います。

 

該当する方は役立ててみてください。

 

 

 

 

では内容をみていきます。

 

 

1.たった1年の経験でも採用してくれる所はある

今回のような方は「大丈夫」です。

 

・雑用中心でも1年続けてくる事ができた

 

「実績」あるじゃないですか。

パティシエの世界は、1年で多い所では50%が辞めます。

 

そんな中である意味もっとも大変な「雑用」をやりきっているという事は誇れる事だと私は思います。

大変な「雑用」をやった上で更に「続けたい」と思っているという事はOKです！

 

採用してくれる所はあります。

なぜか？

もう少し詳しく次で解説していきます。

 

2.あなた独自の強みが必ずあるはず。そこを活かすと良い。

こういう方は「自分の良さ・強み」に気づいていません。

 

・「雑用」中心で1年継続できている

・何もできない自分を客観視できている

・労働時間が長くても苦ではない

 

ヘタに無駄なプライドもありません。

自分を謙虚に見ています。

 

一番ある意味大変な雑用を続けることができている。

労働時間が長くても苦ではないという事は「頑張ってくれそうな子だな」と雇う側は思います。

 

もう充分「スゴイ」ですよ。

自分の良さ、強みをもっと良く考えた方が良いです。

 

「雇う側（経営者）から見たら自分のどこに価値があるように見えるかな？」

 

そう考えてみてください。

きっとどこか良い点が見つかるはずです。

 

3.こんな人なら採用してみたい

私はパティシエを採用する側です。

ですからどう思うか？

色々と思うことはありますが、そのうちの1つがコレです。

 

「この人は長く勤務してくれそうか？」

 

コツコツと努力を重ね3年、5年たった頃からは主力として活躍してくれる事を私達は望んでいます。

最初から活躍するとは申し訳ないですが全く思っていません。

 

最初の数年は、正直「赤字社員」でいいと思っています。

3年、5年立ってから活躍してくれたらいい。

 

逆を言うと一番困るのが、1年、2年で退職されてしまう事です。

「ただ赤字社員な状態で過ごして退職する」という状態は経営的にも打撃です。

これが一番キツイです。

 

ですから今回のような方の場合は「続きそうだな・・」という予感がするわけです。

 

もっと自分の価値というか、強みを理解したらいいのにな・・と思います。

 

4.但し、簡単ではない事は想定しておくこと

とはいえ、カンタンではありません。

コロナ渦の影響で多くの洋菓子店は打撃を受けています。

 

先の見通しも難しい時代です。

その為、人の採用にはどこの洋菓子店も慎重になっているはずです。

 

だからこそ「あなた自身の強み」をしっかりとアピールしてほしいと思います。

 

私のお店も積極的に採用をしているわけではないのですが最近は応募を頂く事が増えてきています。

コロナ渦の影響かわかりませんが、変化を感じています。

 

でもやっぱり採用には慎重になります。

よっぽど「いいな」と思える方でないと恐らく採用はしません。

今後の見通しが悪いですから。

（景気の動向や、日本の今後の経済環境などです。）

 

5.まとめ

 

大した実力もないのに自分をより大きく見せようとする人よりも、素直に謙虚に自分を見ているパティシエの方が成長の伸びしろは確実にあると私は感じます。

 

今回のような方の方が長い目で見た時には大きく成長できるように思います。

勤務先が閉店や廃業して、いきなり転職活動でタイヘン。。

 

そんな方が自分の強みを見て、分析をして、アピールをして良い転職ができることに役立てばいいなと思っています。

 

それでは！