こんにちは、伊東です。
2009年から洋菓子店を経営しています。
国内22,000店中、食べログTOP100のお店を運営中。
「パティスリーって個人店と企業っていうのがあって、企業の方が良いらしいって聞くけど本当の所はどうなの?」
こんな疑問に今回はお答えします。
わかっていそうで、わかっていない所ですよね。
意外と答える事ができない人が多いのではないでしょうか?
個人店と企業の違いに加えて、働く上でのメリットやデメリットなども解説していきます。
では内容を見ていきましょう。
1.パティスリーの「個人店」と「企業」って違うの?
厳密には違います。
ただし、
「企業」だけど「個人店のようなもの」という所もあります。
「個人店」だけど「企業のようなもの」という所もあります。
そもそも「個人店」「企業」とは何でしょうか?
次で少し詳しく解説していきます。
2.「個人店」「企業」とは?
まず結論からいきます。
個人店とは個人事業主が運営をしているお店
法人格を有しない個人が運営しているということです。
自営業者と言われる事が多く、従業員10人以下の小規模なお店が多数を占めます。
企業とは法人のこと。
会社などの営利目的の組織のことをいいます。
小規模な所もあるが、中規模~大規模な所も多い
ホテルや大規模店などが該当します
個人店はその名の通り「◯◯さんが個人事業主」として運営をしています。
◯◯さんがオーナーなわけですね。
企業とは法人のことです。
ですので株主がいて、株主から経営を任される代表取締役を中心とする経営陣がいます。
しかし、企業と言っても個人店と同じような小規模な所もあります。
私のお店もそうです。
株式会社でも小規模な所もあります。
「個人」
か
「法人(会社)」
の違いとザックリと理解する位で良いです。
次に、個人店と企業のメリット・デメリットを解説していきます。
こっちの方が大事ですよね。
3.個人店のメリット・デメリット
カンタンにまとめますね。
【メリット】
・オーナーの近くで技術を学べる
・様々な仕事を並行して習得していける
・短期間で成長できる
・その気になれば運営、経営についても学べる
【デメリット】
・激務なお店が多い
・激務な割に給料が安い所が多い
・非効率な運営が多い
・福利厚生が充実していない所が多い
まだまだ色々とあります。
一言でいうと「実力がつく環境」は個人店の方が多いのではないでしょうか。
念の為、言っておきます。
全ての個人店が同じというわけではないです。
最近では個人店でも、給料も良くて働く環境も良い所は増えています。
4.企業のメリット・デメリット
次に企業についてまとめます。
【メリット】
・福利厚生や給与面などが良い所が多い
・生産性が高い運営をしている所が多い
・コンクールなどに挑戦しやすい
・働く環境も良い所が多い
【デメリット】
・効率化や機械化が進み、技術の習得は進みにくい場合がある
・技術の習得に長い年月がかかる場合がある
・独立に向く能力の習得はしにくい
働く環境や福利厚生、給与面でメリットがあります。
しかし、個人の能力向上、独立に向く能力の習得についてはデメリットがあるかなという印象です。
5.結局、どっちが良いの?
ここまで見てきて結局どっちなの?
そう感じた方もいると思います。
それはあなた次第です。
自分が目指すパティシエ像、将来像を実現するのに一番近い道を選ぶと良いです。
個人店でも、福利厚生や給与面が良いお店は増えてきています。
逆に、
企業でも劣悪な環境の所もあります。
あなた自身が良く調べ、学び、選択をする事が大事です。
6.まとめ
・個人店=個人事業主
・企業=法人・会社
・個人店はタイヘンかもしれないけど、
「実力がつく環境」
・企業は働く環境、福利厚生は良いけど、
「独立向きの能力向上はしにくい」
念のために補足しておきます。
企業、個人店それぞれです。
企業だから確実に福利厚生が良いとも限りません。
個人店だから激務で給料安いとは限りません。
あなた自身で調べ、学び、選択をして下さい。
ちなみに私の場合は「ハイブリッド」型を目指しています。
個人店の良い所
そして
企業の良い所
両方を取ろうと思っています。
欲張りなんです😁
という事で参考になると嬉しく思います。
それでは!