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パティシエに向いている人とは?重要な2つの適性

パティシエに向いている人とは?重要な2つの適性

こんにちは、伊東です。

 

2009年から洋菓子店を経営しています。

国内2万2000店中、食べログTOP100のお店を運営中。

 

私の場合は、奥さんがシェフパティシエですので、
パティシエにはこんな人が向いているんだろうな~というのは、
良くわかっているつもりです。

 

体力があるのが必要とか、お菓子作りが好きとか良く聞くような
表面的なお話はしません。

 

より本質的な所でのお話になります。

私が重要だと思う、2つの適性についてお伝えしたいと思います。

 

 

利他の精神

有名な稲盛さんの言葉です。

京セラ、JAL、KDDIという言葉を聞くと、「あ~」と
思う方が多いと思います。

日本を代表する経営者です。

 

「他」を「利」する精神

他人をよくしてあげたいという優しい思いを持ち
仕事に取り組む事です。

 

自分が楽しくお菓子作りをしたい

ではなく、

「お菓子作りをして人に喜んでもらいたい」という事。

 

自分が楽をしたい、

ではなく、

「人に喜んで貰う為に自分の労を惜しまない」

 

という事です。

お菓子作りは、誰の為に作るのでしょうか?

自分で食べる為ではないですよね。

 

『お客様に召しあがって頂いて、喜んで頂く為』

 

つまり、パティシエというのは、人の為にある職業
なわけです。

にも拘わらず、『自分が楽しくお菓子作りをしたい』
『自分が楽をしたい。大変なのはいやだ。』
『自分がお菓子を食べたい』

というのは、根本的に適性が無いと私は思います。

 

この利他の精神というのは、パティシエの適性として
必要という以前に、「人としても本当に大切なこと」
だと私は思います。

 

この人に喜んで貰いたいという根本的な精神が、
手間を惜しまず、ただお客様の事を考え、愚直に
お菓子作りに向き合い、結果としてお客様に感動
して頂けるお菓子作りに繋がるのだと思います。

 

食べる<<<作りたい

お菓子が好きで食べる事が好きという事ではなく、

 「お菓子を作りたい」という所に欲がある方

 

食べる事が好きな方は、趣味だったり、自分がお客様
としてお店でお菓子を買って食べる側に回った方がよいと思います。

その根本は、上記の利他の精神とは、逆なわけです。

「自分がお菓子を食べて満足したい。ホッとしたい。」

という事ですので、こういう方は、「お客様」でいる方が幸せです。

 

お菓子を作る事に欲求がある人は、お菓子作りの行為自体が楽しめる
という事と、お菓子作りの先にいるお客様に喜んで頂く事を想像し、
     ワクワクしながらお菓子作りに向き合っている人が多いように思います。

 

当店のシェフもそうです。

「きっとこれはお客様喜んでくれる!」

「これは美味しいよ~!」

目の前のお菓子の先にいる、お客様が喜んでいる顔を想像し、
 お菓子作りに向き合っています。

 

お菓子作りが好きか?という事は必要ないの?

こんな声が聞こえてきそうですが、私の考えですが、

 

 『お菓子作りが好きという気持ちだけで、パティシエ
  という仕事を続けていける程、甘い世界ではない。』

 

という事です。

お菓子作りが好き という事であれば「趣味」で自宅で
お菓子作りをしていけばよいと思います。

 

「仕事」にするという事は、「趣味」とは異なります。

 

上記にあるように、2つの適性が少なくとも必要だと私は思っています。

 

お客様は、あなたの作るお菓子に対し、お金を払うわけです。

つまり、あなたは、パティシエという仕事は、まさに
プロフェッショナルの仕事なわけです。

もちろん、お菓子作りが好き という気持ちは当然必要だと思います。

しかし、それがパティシエに向いている適性か?と言われると
「足りない」と私は思います。

 

まとめ

利他の精神

  食べる<<<作りたい 

という2つの適性が

パティシエには大切という事、伝わりましたでしょうか?

自分自身が人として成長する事。それがお菓子作りにも
通じると思いますし、本質的に大切な所なのだと思います。

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