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パティシエとしての技術・キャリア・経営・心構え

パティシエの女性が少ない理由・現実とは?

パティシエの女性が少ない理由・現実とは?

こんにちは、伊東です。

 

私は個人の洋菓子店を経営し、約10年になります。

 

当店はシェフが女性です。(私の奥様です。)

その為、どちらかというと男性の方より、女性のパティシエの方と一緒に働くことが多かったように思いますが、

 

他店などに伺いますと、

 

男性ばかりで「完全に男性社会だな」と感じる事が多くあります。

 

専門学校にいくと、ほとんどが女性です(8~9割位は女性です)

しかし、実際にパティシエ(正確にはパティシエール)として働いている女性の方は本当に少ないのが現実です。

 

「体力の問題」

「労働環境の問題」

「結婚・出産の問題」などなど

様々な問題があると思うのですが、私なりの考え、また提言が出来ればと思っています。

 

女性のパティシエの皆さん、本当に活躍して欲しい。

 

そう願っています。

 

パティシエの女性が少ない理由①「結婚・出産」

女性にはついて回る問題です。

20代後半~30代前半位にはやはり結婚、出産となる方が多いと思います。

 

オーナーシェフは、次のことを考えています。

 

・せっかく育ててきて仕事も任せる事が出来てきているのにもったいない

 

・女性のパティシエは採用し、育成に時間をかけても結婚・出産で辞められてしまう

 

だから、男性のパティシエの方が採用し易くなり、お店に行くと男性ばかりのお店が出来上がることになります。

お店の運営の安定化など考えると、どうしてもそう考えてしまうのも無理はありません。

 

~経営者の意識改革が必要~

当店は、シェフがまず女性です。
子供も産まれ、子育てをしながらシェフ業もしています。

 

まぁ、大変です。ホントに。

 

私自身も、シェフがお菓子作りをしている間、育児に奔走しています。。

 

出産をし、子育てしながらパティシエとしての仕事が出来るか?と言われれば、

 

「無理」でしょう。

 

やはり大切なのは、経営者が出産、子育ての大切さ、大変さを理解する事だと思います。

(洋菓子店の場合、多くは男性がオーナーシェフですので。)

 

「育成に時間かけても辞めてしまうから・・・」

「男性の方がやはり運営を安定させていくには良い」

 

ではなく、

 

「結婚、出産するまでしっかりパティシエとしての能力を高めて、いつか将来何らかの形でその能力を活かして欲しい。」

 

「結婚、出産で辞めるのは仕方がない。子育ては大切。子育てに全力を注いで欲しい。」

 

と思う事ではないでしょうか。

 

つまり、店のこと、自分のこと優先ではなく、

パティシエを目指し努力をしてきている方へ敬意を示し、その方の人生が良くなるよう出来る限りの支援をする事。

 

その方が3年後、5年後、10年後かもしれませんが、

 

「パティシエをもう一度したい」

 

と思った時に、働ける環境、制度、仕組みを経営者が用意する事だと思います。

(短時間勤務制度、パートでの勤務、作業は外注で対応、機械化による運営効率化など。)

 

結婚、出産するまで少なくとも3年、5年、数年間

パティシエとして努力を続けることが出来たという事はとても素晴らしいことです。

 

そのような方の「受け皿」「輝く場所」を創るのは、経営者の仕事であるべきです。

 

私自身まだまだ実現できているとは思いませんが、目指していきたいと思っています。

 

パティシエが少ない理由②「労働環境が悪い」「体力が続かない」

大手やホテルなどはともかく、個人店と言われる所は総じて労働環境が良くないことが多いです。

 

クリスマスは徹夜が当たり前。

朝は5時台に出勤し、夜10時、11時、時には深夜に。。

 

女性にとっては・・というよりも誰にとっても大変です。

 

 

これは考え方が2つあると思っています。

 

長時間労働を良しとする考え方と、今どきそれは無いでしょう!という考え方です。

 

◆長時間労働のメリット、良い点も私はあると思っています。

 

《1》
ただ、長く働くというのは無意味。時間の無駄。

目標を持ち、自分自身の将来実現したい事を一早く得る為の時間を投資する為だったら、意味がある。

 

「時間・手間をかけるからこそ良い商品が出来る」

 

「他の人より、長い時間努力するからこそ、早く実力をつける事が出来る」

 

という側面もあると思います。

 

《2》
努力というのは、そのことに費やした時間で測る事が出来ると思います。

努力は基本的に裏切りません。

《1》のような意味のある長時間労働は、努力する価値があると私は思います。

 

◆今どき長時間労働は無いでしょう!ブラックだ!

 

その通りです!

無意味な長時間労働、辞めた方が良いです。私も嫌です。

今時徹夜を肯定するような所では働くべきでは無いと思います。

 

 

経営者が環境改善しようと本当に思っているお店で働くこと

~パティシエ、従業員一人一人が主体者となること~

 

これに尽きます。

いくら自分自身の将来の目標がある人でも、無茶な労働では心と体を壊します。

パティシエという仕事が嫌いになります。

 

小さな社会ですので、良くも悪くも経営者の影響が大きいのが個人店です。

 

面接時に以下を聞いてみて下さい。

 

●実際の労働時間
(「実際の」です。夏場と冬場と両方聞くこと。)

 

●徹夜する事はあるか?
(クリスマスはしょうがないとかいう経営者はダメです。)

 

●労働環境改善の為にどういう取り組みをしているか?または、しようと思っているか。
(人員増、機械化、一部作業の外注化、仕込み手順の改善、単純作業は特注品で導入し、手間を回避などなど。)

 

考えている経営者はすぐに回答出来るはずです。

 

私が思うに、、、

環境改善に真剣に取り組むお店が増える程、

旧態依然としたお店には働く人はいなくなり、自然淘汰されていくと思っています。

 

まとめ

何だか私自身の反省会みたいになってしまったような気もしますが、、、

 

 『経営者の意識・行動改善』

 

そして、

 

 『従業員一人一人が主体者となること』

 

この2つのアプローチが必要だと思います。

 

いかがでしたでしょうか。

 

当店のシェフをはじめ、女性のパティシエの方は本当に繊細で、かつ頑張り屋さんが多い印象です。

 

まだまだ道半ばですが、、、

パティシエの女性が活躍できる環境、仕組み作りを進めていきたいと思っています。

 

 

同時に、パティシエの皆さんもまず自分達自身が、

 

生産性高い仕事の仕方を常に追及する事や、環境改善のアイデア、意見をオーナーや経営者に伝え、
自らが主体者となっていくことが大事だと思います。

 

「労働環境が悪い」「体力の問題」の一番の問題は私達経営者だと思います。

 

ただ、私達だけではなく、、、

 

働くパティシエ、従業員の皆が問題意識を持ち、
自分が中心となり、主体者となりその問題を解決していくという姿勢、気持ちを持ち取り組むことが一番大切だと思います。

 

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