こんにちは、伊東です。
2009年から洋菓子店を経営しています。
国内2万2000店中、食べログTOP100のお店を運営中。
今回は、タイトル通り、パティシエへの転職に年齢は障害になるのか?
という事について、私の考えを述べたいと思います。
今回は、社会人として今勤めているけれども、パティシエに転職したいと考えている方向けのお話です。
ちなみに、「写真」は、朝日新聞にシェフを紹介頂いた時の記事です。
結論:関係ありません!
関係ないです。始めるのに早い、遅いはありません。
ただ、注意しなくてはいけない点や、いかにして最短で実力をつけていくか?を考える必要はあります。
一般的な製菓の世界
一般的には、高校出て、専門学校に1~2年通い、その後、就職という流れが中心だと思います。
その為、お店で中心として働くのは、20代半ば位のパティシエが多くなります。
社会人経験がある方が良い点も多い
社会人経験をしてから、製菓の世界に入る事によるメリットがあると私は思います。
むしろ、『社会人経験をしてからの方が良い』とすら思っています。
理由は、製菓の世界では、専門学校を出て、初めてしる「社会」が、非常に閉ざされた閉鎖的な職人の世界である「製菓業界」になります。
その為、社会一般常識や、ビジネススキルなどはほぼ学ぶ事なく、年を重ねていく方の方が多いと思います。
一般企業に勤め、社会人としての基礎を学び、習得する
という事は、遠回りのようで近道だと私は思います。
何事も、「基礎」があって、初めて「応用」ができるようになります。
社会人としての基礎がしっかりとある方は、遅いスタートだったとしても、充分に挽回がききます。
事例:26歳で転職
事実、当店のシェフは
普通に大学を出て、高校事務員として就職し、
26歳になった時に、「パティシエになる!」
と思い立ち、転職をする事になっています。
今では、独立をし、シェフパティシエとして
10年以上お客様から支持を頂けるお店を
運営しています。
スタート(年齢)は、関係ありません。
注意する点
ただ、注意する点があります。
①職人の世界は別世界だと捉える事
一般企業とは異なり、職人の世界は未だに
様々な理不尽な事が起こっている別世界です。
今までの常識が通用しなかったりするのは
想定しておくと共に、環境の変化に適応を
する必要があります。
私自身も未だに、「え~~~っ??」と思う事
結構あります。
②専門的知識はどうするのか?
これは、独学で学ぶだけですとどうしても難しい面が
あります。
転職する位の覚悟がある方は、専門学校に通う事を
おススメします。
夜間の学校に通うとか、コルドンブルーのように週2日
通うとか、色々と今の自分のライフスタイルに合わせて
いける学校が良いと思います。
ちなみに、当店のシェフは、コルドンブルーの代官山校に
通いました。
パティシエとしての仕事を始める「前に」学校は
済ませておく方が良いと思います。
仕事を始めてからは、仕事を習得する事に注力すると
共に、学校で学んだ事を復習する機会としても活用
すると良いと思います。
③就職先の選定
これは、非常に重要です。
お店、オーナーによって、全く別世界となるのが
製菓の世界です。
自分に合った労働環境か、価値観か、しっかりと
見極めが必要です。
HPや口コミサイトからの情報、他インターネットからの
情報、自分が実際にお客様として行ってみた時の情報、
など事前にあらゆる観点から情報を得る必要があります。
何時頃から何時頃まで明かりがついているか?
採用情報は出ているのか?
など等、調べた上で、面接に行くようにしましょう。
まとめ
パティシエへの転職に年齢は関係ありません。
むしろ、一般企業への就業経験はプラスに働くと
私は思います。
・職人の世界に足を踏み入れる事
・専門知識はお金をかけて、学校で体系的に学ぶ事
・就職先の選定には慎重を期す事
注意すべき点はありますが、スタート(年齢)が
遅くても、充分に挽回できます!
是非、転職を考えている方は参考にして頂けると
うれしいです。
もっと、詳細を聞きたい!という方はお問合せ下さい。
出来る限り、お答えします。