こんにちは、伊東です。
2009年から洋菓子店を経営しています。
国内22,000店中、食べログTOP100のお店を運営中。
「労働条件や給料ばっかり見て働く所を探すのはダメ?」
「やりがい云々よりもまず【続くこと】が大事」
「就職、転職したら慣れるとかそんなのは夢見すぎでは?」
最近は、労働条件や給料を最優先にして働く場所を探すパティシエの方、増えていますよね。
ということで解説していきましょう。
あなたにとってベストな就職・転職先を見つける為に役立ててください。
では内容を見ていきましょう!
1.パティシエは労働条件・給料ばかり見て働く所を探すのはOK
働く条件
給料
最優先・・いいじゃないですか!
オッケーです!
大事なことですよね。
「パティシエの世界は給料は安いもの」
「働く環境も厳しい」
→だからしょうがない・・
と諦めている人よりはとっても良いです。
パティシエの世界でも探せば「働く環境」「給料」など良い条件にしている所は最近は特に増えてきています。
私はパティシエではありません。
が、新卒の就職の時はかなり「給料」は重視していました。
結局、新卒1年目の年収430万の会社に就職しています。
「給料」が良くなかったら説明会にも行く事もなかったかもしれません。
このように「働く条件」というのは「最優先にすべきではないかもしれないけど、重視すべき指標ではある」という事です。
2.人それぞれの価値観。だからそう思う人はそれでOK。
「徹夜するような所ではムリ」
「社会保険無しなんてムリ」
「総支給15万円とかムリ」
せめて19時ころには家に帰りたい。
せめて手取りで17万円位は欲しい。
人それぞれの価値観です。
「労働条件が最優先」
それもアリです。
ただし!!
注意点がありますよ。
3.労働条件・給料が良いという事は「生産性が高い職場」ということ
ここを見逃している方が多いような気がしています。
労働条件、給料が良いという事は「生産性が高い」という事です。
これ、どういうことか想像できますか?
1人あたりの売上高をいかに上げるか?生産性を高めるか?を良く考えている職場であるということ
??
もう少し掘り下げていきましょう。
・機械化
・商品数を絞り込みシンプルな製造工程で大量生産
・外注の活用
(実は自社で作っていない。。)
・組織化して、製造工程を効率化する
(生地だけひたすら仕込む人、焼成だけひたすらする人・・と分担する)
これらは何がポイントか?
1人あたりの生産性を高める
ということです。
これがどういう事を意味しているか?
個人の能力に依存しない効率的な製造体制を構築する
こういう事です。
これ逆を言うと・・・
「あなた個人の能力向上は簡単ではない」
ということです。
職人としての技術力を高めること
と
効率化を図り、働く環境を整備すること
これは真逆なわけです。
「手作業」が中心で技術力を磨く職人の世界は「生産性が低い」
いっぽう、
「機械」「効率」が中心で働く環境が良い世界は「生産性が高い」
「真逆」なんですね。
こういう事は理解しておいた方が良いです。
4.「やりがい」云々よりも「続けること」が大事?
続けることでやりがいを感じるようになる。
そういうものかもしれません。
パティシエの世界はいきなりやりがいを感じて働くのは難しい場合が多いです。
しかし、続けていくことができると実力もつき、視野も広がり、自分が必要とされることで「やりがい」を感じるようになってきます。
パティシエは最初の3年で退職をする人がとても多いです。
しかし、5年ほど続いているパティシエは逆に長く続く人が多いです。
「続けていくうちに、やりがいを実感するようになる」
という事ですね。
5.まとめ
・パティシエ は労働条件ばかり考えて転職はOK
・価値観は人それぞれだから問題なし
・働く環境が良い=生産性が高い職場
・生産性が高い=効率化が進んでいる
↓
個人の能力に依存しない運営をしている
↓
パティシエ としての能力向上には向いていない場合がある
最近は、個人店と言われる所でも働く環境の改善を頑張っている所が増えてきています。
「よく探すこと」です。
ちなみに私の場合をおまけで少しご紹介します。
私のお店は「ハイブリッド」です。
職人的な技術力を要し、手間をかける部分
機械化、効率化を進め品質と生産性の両立をする部分
両方を追求して運営をしています。
ということで参考になると嬉しく思います。
それでは!