こんにちは、伊東です。
2009年から洋菓子店を経営しています。
国内2万2000店中、食べログTOP100のお店を運営中。
女性パティシエの方にとって、「結婚」や「出産」、
「子育て」というのは、とっても大事で、とっても大きな生きがいにもなると思います。
しかし、パティシエという仕事からすると、、、、
超えなくてはいけないハードルがたくさん有りすぎます。
結婚、出産、子育てもしたい!
パティシエの仕事もしたい!
でも現実そう甘くはない・・・
この現実に向き合い、今まさに「実践中」なのが
私達でして、私達が工夫していること、また私自身洋菓子店の
経営者として思う事についてお伝えし、日々頑張っている
女性パティシエの方が続けていける一助となれると良いなと思います。
現実甘くないという所から・・
とはいえ、現実は甘くありません。
女性パティシエを雇う経営者の立場からすると、
「せっかく戦力になってくれたのに結婚、出産で辞められたら・・・」
と思ってしまうのが常だからです。
ただ、、
私から言わせると、「考えが古い!」
「結婚しても、出産しても働ける環境を作ればよいだけ!」
です。
結婚しても、パティシエとして働きたい、だけど今までのように朝から晩までは
厳しいという方にはそれ相応の環境を用意していけばよいだけ。
出産した方には、育休の制度をしっかりと周知し、育児休業をして貰えば
良いわけです。
今では、助成金などもありますので経営的な点でも、出産をして貰う事で
会社は助成金を頂く事が出来るという場合もあります。
出産、育休を取って貰える女性パティシエのおかげで、助成金を頂く事が出来るように
国が制度を用意している時代です。
それすら知りません というオーナー、経営者は時代遅れ、不勉強と
言わざるを得ません。。
育児休業後に復帰して貰いやすくする為に、短時間勤務という契約形態を
考えたり、子供が小さい内は本当に急遽熱が出たなど色々な事がありますので、
保育園に行くまでは、PAで勤務して貰い、子供が大きくなってきたら、フルタイムに
していくなど柔軟に対応すればよいだけです。
もっとオーナー、経営者に意識改革を迫る必要があるように思います。
私、伊東の場合
とはいえ、出産、子育て、物凄い大変なのは事実です。。本当に。
私の場合、子供が最初に発した言葉は、「パパ」でして、
世の中のお父さんたちよりはかなり育児をしていると思っています。
自分の子供を抱っこするのすら上手くできないとか、昼寝をさせる事が出来ない
とか、おむつ替えやったことないとか、色々とあるみたいですね。
私から言わせると「信じられません」が。。
いわゆる「ワンオペ」で、奥さんに任せきりにしようとするお父さんが
いるから、女性は(女性パティシエは)、仕事を続ける事が出来なくなります。
日中は育児に注力して、夜9時とか10時頃から会社へ行き、深夜2時、3時まで
仕事をし、家に帰ると「夜泣きで寝れない」とかもよくありましたが、
「それが育児」
と思い、「今だけがんばればいい。今だけ。」と自分に言い聞かせて
自分なりに努力してきました。
結局、ずっと頑張っていますが・・・・
つまりは、お父さんの意識改善と協力 は不可欠
な訳です。
私自身が完璧に出来ているか?といえばそうではないと思います。
ごはんあげたり、食器洗いしたり、自分の洗濯物位は自分でやるとか、
自分の食事もできるだけ自分で用意するとか、哺乳瓶除菌するとか、
おむつ替えやるとか、ごみ捨てするとか、出来ることをとにかくやるという
ことだと思います。
土日と夜の時間は少なくとも、子育てをお父さんが頑張るとか、
職を変えてしまうとか、お父さんからすると「え~~っ」と思うような
事でも柔軟に対応していく事が大事だと思います。
仕事も大事ですが、家族はもっと大事
その事に気づかなくてはいけません。
まとめると・・
2つのポイントがあると思います。
① 勤務している会社の考え方
勤務先に柔軟に今の時代に合わせた制度の導入、
運営体制の改善をオーナーに相談し、改善を迫る事。
改善してくれないなら、柔軟に対応してくれる勤務先に
転職するというのも選択肢に入れる必要があると思います。
② お父さんの意識改革・協力
仕事も大事ですが、仕事より家族が大事です。
こんな当たり前の事が中々気づけなかったりします。
よく家族で話し合い、「どうしたら協力しあえるか」
を考えていく事が大事と思います。
この2つのポイントをクリアできれば、続けていける可能性が
かなり高まるのではないでしょうか。
やはり、オーナー・経営者と従業員、お母さんとお父さん、
それぞれがお互いを理解し、理解される関係になるという事が
大切なのだと思います。