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【失敗談】街の洋菓子店は取引先の倒産対策をしておかないととっても困る件

【失敗談】街の洋菓子店は取引先の倒産対策をしておかないととっても困る件

こんにちは、伊東です。

 

洋菓子店を経営して11年たちました。

今回は「取引先」についてです。

 

5年前ほど前。

 

朝に1本の電話が・・・

 

「◯◯さん、倒産したそうですよ!」

 

え~~っ!!!!

「ホントですか?????」

 

当時◯◯社は、私のお店の包装資材を一手に依頼していた会社です。

ほぼ全ての包装資材をオリジナルで製作をしていました。

 

◯◯社が倒産するとどうなるか?

もうヤバいです!

 

全ての包装資材がいきなり納品されなくなる

商品を作ってもそれを入れる紙袋などの包装資材が全く無い

全てオリジナルの包装資材を使っていた為、代替品は無い

営業を止めざるを得ない

売上が全く上がらない

 

一瞬でこの事が頭を巡ります。

 

私の経営者としての甘さ故に起きた事です。

 

という事でこのような事が起こらないようにするにはどうしていたら良かったか?

解説をしていきます。

 

洋菓子店を経営するという事はこんな事についても対策を講じておく必要があるわけです。

 

特に独立を目指す方などは必ず理解しておいた方が良いです。

お菓子作れるだけじゃダメですよ。

 

ちょっと難しいかもしれませんができるだけ簡単に解説します。

 

本記事の内容

1.取引先の倒産対策をしていない経営者は無能

2.取引先の影響で自社まで倒産というのは経営者として無策過ぎるから

3.取引先への対策としてどのような事をしておくべきか?

3-1.企業情報・与信情報の調査をする

3-2.取引先は分散させる

3-3.倒産防止共済を検討する

3-4.自社の財務体質の強化をしておく

3-5.できるだけ倒産の可能性の低い取引先と付き合う

3-6.日頃から取引先の情報収集を怠らない

4.事例:私の失敗談続き

5.まとめ

 

では内容をみていきます!

 

いや~~、ホント大変でしたよ。。。

 

1.取引先の倒産対策をしていない経営者は無能

 

 

「無能」とか書いちゃいましたけど、私の事です。。。

 

当時、お店の改善などで頭が一杯でした。

「寝耳に水」ということわざがあります。

 

まさにそんな感じですよ。

 

「経営者だったらそんなの対策打っておけよ!」

 

この通りです。

これを読んでいる方は私と同じことはしないようにして下さい。

 

「経営者として無能」

 

そう言われてもしょうがないですから。

「無能」と呼ばれても仕方がない理由を次で解説します。

 

2.取引先の影響で自社まで倒産というのは経営者として無策過ぎるから

取引先の倒産で、自社まで倒産の危機に合うという事はごく一般的にありえる事です。

 

その対策をしていないというのは経営者としては無策過ぎます。

 

経営者の大きな仕事の1つは「会社を倒産させないこと」です。

この対策を打っていないというのは「経営者としての仕事をしていない」という事です。

 

経営者の責任で、自社を危機に直面させるわけです。

従業員の雇用を危機にさらす事になるわけです。

 

「経営者として無能」

 

そう言われても本当に仕方が無いです。

 

ではどのような対策をしておくべきだったのでしょうか?

次で解説します。

 

3.取引先への対策としてどのような事をしておくべきか?

大きく6つほどあるかなと思っています。

今は私、全ての対策をしています。

もう二度と同じ事したくありませんので。

 

では簡単に解説していきます。

 

3-1.企業情報・与信情報の調査をする

取引先が上場企業の場合はHPを見ると四半期毎の財務状況を開示しています。

だからその情報を見ると、問題があるかどうかはわかります。

(※当然、財務の勉強は不可欠です。)

 

しかし、私のような小さな洋菓子店の場合、取引先も小さな会社になる場合が多いです。

上場企業のように情報開示はされていません。

 

その場合はどうするか?

 

東京商工リサーチや帝国データバンクから企業情報、与信情報を買って調べる

 

1社あたり、1200円とか1600円とかその程度で調査ができます。

月額300円とかの会費を支払つつ、必要な情報を買うという事です。

 

経費がかかりますが必要経費です。

 

3-2.取引先は分散させる

あたりまえですがこれが出来ていませんでした。

もう当時はお店のことで頭が一杯過ぎました。

 

取引先を複数持ち1社に依存しない

 

これが大事です。

 

3-3.倒産防止共済を検討する

取引先の倒産での連鎖倒産を防ぐことを目的に作られた共済制度です。

詳しくは「倒産防止共済」でググれば大体わかります。

 

3-4.自社の財務体質の強化をしておく

これが根本的には一番大事です。

取引先の1社が倒産したとしてもビクともしない財務体質にしておくということです。

 

これは解説しだすととっても長くなるので別の機会に解説します。

 

3-5.できるだけ倒産の可能性の低い取引先と付き合う

◯◯社の倒産の後、私は反省しました。

そして、できるだけ倒産リスクの低い取引先へ変えていきました。

 

今は東証一部上場企業とも2社ほど取引があります。

 

私からすると「背伸び」をしている事になります。

でも、やはりとっても優秀な社員の方が多いですし、私自身も勉強になる事が多いです。

 

業績の開示もされているので安心感があります。

取引先の水準を上げていくという事も自社の成長にとって大切なことです。

 

3-6.日頃から取引先の情報収集を怠らない

担当者からそれとなく会社のことを聞いたり、別の取引先からの噂などを聞いたりする事です。

 

また、東京商工リサーチに依頼をかけて調査をしてもらいにいくなど情報を集める努力をします。

日頃からこの辺をしっかりとやっておけば「ここちょっと危ないかな?」という勘は働くようになります。

 

調査依頼はお金もかかりますが「必要経費」です。

倒産されてしまったら影響は必要経費の範囲では全く収まりません。

 

この辺まできちんと行っていれば取引先の倒産リスクはかなり減らす事ができるはずです。

次は取引先の倒産が起きるとどうなるか?

 

私の失敗談続きです。

 

4.事例:私の失敗談続き

倒産の電話を受けて全ての業務を取りやめて速攻で◯◯社に向かいました。

 

30分後。

 

到着すると他の取引先の方もいて電話などしています。

経営者が「夜逃げ」したので、もう完全にもぬけの殻です。

 

当時、自店舗にあった包装資材は2週間後には在庫が0になる状態でした。

 

つまり2週間以内にどうにかしないと自社の営業が止まる

担当者に電話しても繋がりません。

 

これから1週間、、、

 

・「倉庫」の位置を突き止める

 

・倉庫を管理する不動産会社を突き止めて担当者に鍵で開けて欲しいと依頼

→拒否。弁護士などの許可が必要。

 

・担当者とは連絡が取れず

・◯◯社の経営者は音信不通

 

・昔の担当者と連絡が取れる

 

・包装資材を作っているメーカーの名前、連絡先、担当者を全て聞く

→メーカー直で対応できる所には即発注し、製造にかかってもらう

 

・1週間位して、ようやく◯◯社の弁護士からお手紙が来る

→倉庫を開放するので資材を受け取りにきて欲しい

受け取り可になるのは1週間後位

 

倒産の話を聞いてから2週間

ものすごく慌ただしい毎日でした。

 

そして倉庫が開放され、倉庫とお店を何往復もしながら資材の在庫を運搬をしました。

 

本当に「ギリッギリ」営業を止めずに済みました。

 

5.まとめ

「生きた心地がしない」とはこういう事か・・・

 

今、思えば勉強にはなりました。

しかし、当時は本当にシャレになりませんでした。

 

 

・取引先の倒産対策をしない経営者は無能

 

・企業情報・信用調査をする

・取引先は分散する

・倒産防止共済を検討する

・自社の財務体質を強化する

・倒産の可能性の低い取引先と付き合う

・日頃から取引先の情報収集を行う

 

 

私のようなアホな失敗をすると本当に苦労します。

苦労くらいで済めばよいですが倒産リスクも高まります。

 

 

ぜひ参考にして下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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