こんにちは、伊東です。
2009年から洋菓子店を経営しています。
国内22,000店中、食べログTOP100のお店を運営中。
今回は「プライスカード」です。
あなたのお店は大丈夫ですか?
「違法」な状態になっていませんか?
2021年4月1日から「義務化」ですよ。
では内容をみていきます。
小難しい話はなるべく省きますね。
1.消費税の「総額表示義務」2021年4月1日から完全義務化
来年の4月1日から「総額表示」が義務化されます。
※「総額表示」については総務省で以下記載されています。
「総額表示」とは、消費者に商品の販売やサービスの提供を行う消費税課税事業者が、値札やチラシなどに、あらかじめ消費税額(地方消費税額を含みます。)を含めた価格を表示することをいいます。
簡単にいうと「お客様が実際に、支払いをする金額がわかるようにしてね。」という事です。
2.基本的には「税込み表示」
私達のようなケーキ屋の場合は「税込み表示」が一番わかりやすく適当だなと個人的には思っています。
プライスカードを見て皆さん、どう感じますか?
540円
500円(税抜)
両方ともお客様が支払う金額は同じです。
540円ですね。
でもこれ後者は「違法」です。
現時点でも。
結構なケーキ屋さんでこのプライス表示はみかけるんですよねぇ。。
総額表示義務の特例というものがあります。
令和3年(2021年)3月31日までの間は、「消費税転嫁対策特別措置法」によって、総額表示をしなくてもよい特例が定められています。
もう少し参照します。
「現に表示する価格が税込価格であると誤認されないための措置」を講じていれば税込価格を表示しなくてもよい
誤認されないための措置とは?
「当店の商品は税抜き表示となっています」と説明を記載するなど、消費者が商品を選択する時に分かりやすく認識できる状態である必要があります。
これはレジ周辺にだけ表示されているだけでは、認められません。また、商品に表示されていても字が小さくて消費者に読みにくければ、誤認されないための措置を講じているとは認められません。
つまり国は何を言いたいかというと以下です。
「消費者に十分配慮し、できるだけ速やかに税込表示に移行するべきである」という「努力義務規定」が盛り込まれている
わかりますか?
「さっさと
税込表示やれ!!!」
と国は言ってるわけです。
特例などで何年もの間は目をつぶってきたけど、もう時間は充分にとったよね?
だから、2021年4月1日からは「義務」だからね!!
という事です。
3.具体的にはこんな表示方法を取る必要がある
以下の表示方法はOKです。
- 11,000円
- 11,000円(税込)
- 11,000円(税抜価格10,000円)
- 11,000円(うち消費税額等1,000円)
- 11,000円(税抜価格10,000円、消費税額等1,000円)
ケーキ屋のプライスカードで現実的なのはどれでしょう?
やっぱり2つ目だと私は思っています。
11,000円(税込)
これが一番、お客様にもわかりやすくないですか?
私のお店は、税抜価格も表記しています。
11,000円(税込)
10,000円(税抜)
こんな感じです。
税込価格がひと目でわかるようにしています。
4.「税抜表示だけ」はダメなのか?
結論としては「税込み価格」で統一!
ですが、、
「税抜の価格」表示でも何とか抜け道はあります。
・レジ周辺に「当店はすべて税抜き表示」とPOP
・商品に大きくひと目で税抜ですよと伝わる表記
(小さい文字はNG)
・プライスカードにも同様の対応
つまり「誤認」されない対策を講じることが必須です。
でもこれって逆に結構メンドウじゃないですか?
「税抜」の方が何となく安く見える
だから何とか税抜で切り抜けたいなぁ・・
なんてセコい発想は辞めましょう。
「税込み価格」で統一
お客様にとってわかりやすいかどうか?
で表記すべきだと私は思います。
5.まとめ
2021年4月1日から総額表示が義務化
基本「税込み価格」表示!!
なんとなく「税込み表示は高く見える・・・」
そんな気持ちはわかります。
でも私はこう思います。
そんな小さなことで悩むくらいなら、
お客様に「この価格なら安い!」と感動して頂けるお菓子作りに時間と労力を費やした方がよっぽど良い。
そして「適正な価格」で「税込み表示」で販売すれば良い。
そう思います。
お客様にとってわかりやすい表示にするのは、こんな法律がなくても「義務」ですよね?
でも、結構多くのお店ができていないですよね。。
残念ながら・・
1人1人の経営者が認識を改め、お客様にとって良い事を取り組んでいく事が大事だと思います。
あなたのお店、大丈夫でしょうか?
それでは!!