こんにちは、伊東です。
2009年から洋菓子店を経営しています。
国内22,000店中、食べログTOP100のお店を運営中。
今回は少しでも明るい気分に!
ということで🌸の画像を載せました。
緊急事態宣言が出されてしばらく立ちました。
私のお店は営業を続けています。
市内の他のケーキ屋さんも営業を自粛している所は1店舗もありません。。
できる限りの措置を行いつつの営業ということです。
でもでも、、悩むわけです。
「やっぱり自粛すべきか・・」
「でも営業を続けることも大事だし・・」
「いや、でも緊急事態宣言だし・・」
いくつか考えるべきことがあると思うんです。
1.営業を自粛するリスク
自粛することのメリットは【感染拡大の抑制に少しでも貢献する】。この1点につきます。
ただリスクもあります。
というかリスクばっかりです。
・売上が上がらない
・いつまでこの状況が続くか不透明
・何か確実な政府からの保証があるわけではない
(後述します。)
・すべて【自己判断】【自己責任】
本当に悩ましい現状です。
ありがたいことに、お客様の来店は減っているとはいえ、
それでもある程度のご来店は頂けています。
逆に感謝されることも結構あったりします。
バースデーケーキのご予約だったりとかですね。
2.従業員の雇用はどうしていくか?
会社の都合で従業員を休ませた場合は、6割の休業補償をする事になっています。
それが今回の騒ぎで助成されるようになり8割、9割の保証はあります。
でも「先に」従業員に給料を支払う必要があるわけです。
助成は「後(あと)」なんですね。
また助成金とかはとにかく尋常じゃない位に「スピードが遅い」のが特徴です。。
しかも書類の準備とかメチャクチャ大変です。。
今はタダでさえ資金の工面などに奔走している経営者が多い中で、
書類の準備に明け暮れる・・という時間がなかったりします。
3.政府は借入をしたらいいというが・・
で、政府は「じゃぁ、貸しますよ」といいます。
しかし、すでにある程度の借入をしていて既存の借入金の返済を何とかやっている所が多いわけです。
「既存の借入の返済で大変でしょう。」
「大変でしょうが、今借りないともっと大変ですよね?
だから金利実質0%で貸しますよ。
それでしばらくはしのいで下さい。」
今後の業績が非常に不透明
既存の借入もある程度ある
それなのに「さらに借りろ?」ですか?
ぶっちゃけ、
「単なる延命措置」
にしか私には感じません。
借入というのは今後の業績が上がる見込みがあって、事業を更に加速させていくために行います。
「企業が生き延びるための延命の運転資金ではない」
わけです。
「今を生き延びるための借入」は
「数年後の倒産」に繋がります。
こういう超緊急事態は「給付」を政府は行うべきです。
日本だけですね。
緊縮財政を貫いて、政府の財政出動がたったの16兆円というのは。。
世界と比べるとあまりにショボ過ぎです。。
個人100万、中小企業200万の給付もありますが予算3兆円ですよ。
たったの3兆円。。
アメリカはすでに220兆円が議会を通っています。。
日本はまだ「検討中」「これから補正予算を通す」段階です。
年収820万円以下の大人1人につき1,200ドル
子供1人につき500ドル
私の家のように3人家族なら・・
2,900ドル(約32万円)支給です。
これだけ支給されたら
「わかりました。1ヶ月は絶対に家から出ません。」
ってなりますよね。。
4.街のケーキ屋はどうしたら良いか?
街のケーキ屋さんはどうするべきか?
私は「営業は継続」で良いと考えます。
理由は以下です。
・よほどの繁盛店でない限り、ケーキ屋は3密にはならない
(超繁盛店は、絶対に休業すべきです)
・延命措置のための借入をするといずれ命取りになる
・住宅街にある街のケーキ屋さんは逆に需要がある
(百貨店が閉まっている)
・政府の保証は期待できない。
結局は自己責任でどうにかするしかない。
・無理な借入をして数年後に倒産
・自粛をして、すぐに倒産
こうなっても「自己責任でお願いします。」というのが政府の対応です。
だから今のところの私の判断。
最大限の感染リスクの回避をする
その上で営業は継続する
ただ売上は普段よりは落ちます。
そのため、休業してもらう従業員が出ることも一時的にはしょうがない。
有給で休んで貰い、休業補償を使うこと。
休業補償が出るまでの間くらいはしのげる経営をする。
(そのためにも営業の継続が必要です)
月商が50%以下になった場合は政府の給付金を得ること。
(ぶっちゃけ月商50%以下になったら200万出た所で焼け石に水ですが・・)
すべて自己責任であらゆる対策を講じる
これ以外にないな・・というのが感想です。
5.私の個人的な取り組み
私はどんな対応をするか?
色々とあります。
・既存の借入を金利0%に借換をする
(年間の金利負担をこの機会に0にする)
・借換を1本化して月の返済額を40%減らす
・月商が50%を切ったら速やかに給付金を得る
・包装資材・食材の在庫を極限まで減らす
・将来を見据えた取り組みに今こそ注力
・SNS
・オンラインショップの改善
・SEO・MEO対策
【目先すぐ対応すること】
【将来を見据えた活動】
この両面に全力を傾けています。
シェフも試作、商品開発に時間を割いています。
世界恐慌レベルの不況になることがほぼ確実と思います。
こういう時こそ経営者としてしっかりとしないといけません。
抜かり無く対策を講じていきたいと思います。
それでは!