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パティシエはヘッドハンティングの連絡が来て「浮かれたらダメ!」

パティシエはヘッドハンティングの連絡が来て「浮かれたらダメ!」

こんにちは、伊東です。

 

2009年から洋菓子店の経営をしています。

国内22,000店中、食べログTOP100のお店を運営中。

 

このブログを読んで頂いているような方は、

きっと「学ぶ意欲が高い」方が多いと思います。

 

そういう方は必然的にいわゆる「優秀」と言われる側のパティシエになっていきます。

するとこんなことに遭遇する人も出てくるでしょう。

 

「ヘッドハンティング会社の人から自分あてにいきなり電話が来た」

 

「どうしよう?」

 

ビックリする気持ちの方が強いと思います。

ただ、対応の仕方が重要です。

 

対応を間違うとあなたの人生が狂います。

 

私自身、前職のサラリーマン時代はコンサル会社にいました。

そこで支援先の企業で、ヘッドハンティング会社を使い、人の採用をしていたことがあります。

 

実際に経験してみると良い点、問題点、色々とありました。

 

今回の解説内容を頭の片隅に入れておくだけでもかなり変わります。

サクッと解説しますね。

 

 

本記事の内容

1.ヘッドハンティング会社からの電話には「浮かれてはダメ」

2.良い点だけではなく問題点も多いのが現実

3.目的は「手数料」であり「あなたの成功」ではない

4.事例:年収が高いからその会社にとって優秀とは限らない

5.あなたが選択すると良い行動はコレ

6.まとめ

 

では内容を見ていきましょう。

 

1.ヘッドハンティング会社からの電話には「浮かれてはダメ」

いきなり電話があなたに入ります。

 

しかも名前も知っています。

「◯◯会社の△△と申します。東証一部上場企業の◆◆社からあなたにヘッドハンティングのお話がありますがご関心ありますか?」

 

ビックリしますよね。

「えっ、自分が????」

 

でも「浮かれてはいけません。」

 

2.良い点だけではなく問題点も多いのが現実

 

ヘッドハンティングは大体の場合は、年収が上がります。

一見、あなたに取って良い話です。

年収100万、200万位は上がるかもしれません。

 

ただ問題点も色々とあります。

 

3.目的は「手数料」であり「あなたの成功」ではない

 

ヘッドハンティング会社は「手数料ビジネス」です。

ヘッドハンティングした人が紹介する会社に就職を決めると「成功報酬」が発生します。

 

会社により手数料率は変わりますが「年収の25%くらい」です。

年収500万円の人のヘッドハンティングに成功すると、

125万円がヘッドハンティング会社の売上になります。

 

つまりヘッドハンティング会社にとっては、

「転職をしてもらわないと売上が発生しない」

わけです。

 

あなたに転職を決めてもらうことがゴールです。

あなたに成功してもらうことがゴールではありません。

 

手数料を高くするにはあなたの年収を高くするように交渉をしていきます。

年収が高いほど、手数料が増えるからです。

ついでにあなた自身も喜び、転職に前向きになりやすくなりますよね。

 

こういう「背景」があることをまず理解しておく必要があります。

 

4.事例:年収が高いからその会社にとって優秀とは限らない

 

このような背景から、とにかく早くあなたに転職を決めて欲しいわけです。

(※クロージングと言ったりします。)

 

私自身、サラリーマン時代にヘッドハンティング会社を通じて、

人の採用を行ったことがあります。

 

ヘッドハンティング会社への手数料だけで1,000万円を超える支払いとなりました。

ここまでコストをかけてどうだったか?

 

経歴や経験は申し分ないと言って良い人材が集まりました。

 

もっとも高い年収の人材はたしか760万円だったと思います。

(※1人で、175万円の手数料。。。)

 

でもこの方、全く活躍できませんでした。。

 

ヘッドハンティング会社の営業にいいように言われ、

能力以上に高い年収で契約をしてしまった。

 

これですよ。。

私も支援する側の人間として自分の未熟さを感じました。

これは、本人にとってもその人を採用する会社にとってもマイナスです。

 

でもこういうことは結構あります。

ヘッドハンティング会社の仕事は「手数料をかせぐこと」だからです。

 

「あなたの成功」ではないのです。

 

「あなたを高い年収で必要としています。」

「東証一部上場企業です」

 

と言われても「冷静に」なりましょう。

 

5.あなたが選択すると良い行動はコレ

ではこういう時にあなたはどうすればいいでしょう?

 

一言でいうと「冷静になる」ことです。

 

・今の自分の能力を客観的に見ること

 

・話を聞くにしても本当にキャリアアップにつながるか?

冷静に考えること

 

・環境の変化、価値観の違いに自分が適応できるか?

冷静に考えること

 

「キャリアアップ!」と思って次の職場に行って失敗したらあなたの人生が狂います。

 

しかし、ヘッドハンティング会社からすると・・

ぶっちゃけ、そんなのどうでもいいのです。

 

6.まとめ

今回はちょっと今までとは違う観点でパティシエを見てみました。

 

ヘッドハンティングは100%ダメ!と言っているのではありません。

私の先程の経験でも、その会社は3年で年商5億になりました。

 

当時27才で採用した方は、マネージャーになり、その後部長になっています。

転職は良い面だけではなく、悪い面もあります。

 

慎重過ぎてもいい位です。

もしヘッドハンティングのお話が来ても「良い話」に飛びつかないようにしましょう。

それでは!

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