» 3年目位までのパティシエに参考になる3つのポイント!「たねや」の成功哲学から学ぶ!
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3年目位までのパティシエに参考になる3つのポイント!「たねや」の成功哲学から学ぶ!

3年目位までのパティシエに参考になる3つのポイント!「たねや」の成功哲学から学ぶ!

こんにちは、伊東です。

 

2009年から洋菓子店を経営しています。

国内22,000店中、食べログTOP100のお店を運営中。

 

「パティシエ成功への道」

 

今回は「成功哲学から学ぶ」です。

「ものすごく勉強になった本」があります。

 

近江商人の哲学という本です。

「たねや」の社長が書いています。


勉強になりすぎたのですが今回はパティシエ向けにいくつか解説します。

いや~、本当に勉強になりますよ!

 

私自身、数々のことをこの本から学び、実際に何度も以下に紹介する「ラコリーナ近江八幡」にも通い、自分のお店の運営に実は役立てています。

 

 

本記事の内容

1.「たねや」とは?

2.ド田舎の「ラコリーナ近江八幡」に年間300万人が来る!

3.社会人としての第一歩は?

4.それで、あなたの意見は?

5.里親制度とは?

6.明日から役立てるアクション

7.まとめ

 

では内容をみていきます。

 

1.「たねや」とは?

そもそも「たねや」ってドコ?何?

そう思う方もいると思います。

 

特に関西では絶大なブランド力を誇る日本を代表するお菓子屋さんです。

 

以下に紹介します。

 

創業  1872年

正社員 1,208名

本社  滋賀県近江八幡市

グループ年商 200億円

主要ブランド

・たねや・・和菓子

・クラブハリエ・・洋菓子(バウムクーヘンなど)

 

まぁ、とにかくスゴイ会社です。

 

そして「たねや」の旗艦店であり本社があるのが近江八幡市の「ラコリーナ近江八幡」です。

 

私は何度となく実は通っています。

毎回「度肝を抜かれます。」

そして感動します。

 

2.ド田舎の「ラコリーナ近江八幡」に年間300万人が来る!

年間300万人が来るお店って想像できますか?

しかも本当に「ド田舎」です。

知らない人はびっくりしますよね。

お菓子屋さんですよ。

 

滋賀県の近江八幡市という所の本当に「田舎」にあります。

このお店の中央には「田んぼ」があります。

小さな小川も流れています。

 

たねやグループの本社もここにあります。

 

今回の本は、たねやグループの山本社長が書いた本です。

 

その中でもパティシエにとって学びになると私が思うことについて3つご紹介します。

そして、明日からの行動の改善につなげてください。

 

では1つ目からいきます。

 

3.社会人としての第一歩は?

たねやでの新人研修は3日だけだそうです。

 

3日間の研修ののち、すぐ店舗で実務に入るそうです。

 

あなたが新人なら不安ですか?

 

この意図は何でしょうか?

新人では何もできません。

包装もレジ打ちも、お客様との会話もできない。

 

「私にできることはないか?」

「掃除だけは一生懸命やります。」

「挨拶だけは大きな声でやります」

 

何でも良いのです。

 

いま自分ができる最大限のことを見つけ出すこと

 

これが社会人としての第一歩

 

その後、3ヶ月位たってから本社でフォロー研修をやるそうです。

 

いま自分ができる最大限のことを見つけ出すこと

 

常に考えて日々の仕事に取り組めているか?

自分に聞いてみませんか?

 

そしてもう1つ

 

4.「それで、あなたの意見は?」

たねやにはマニュアルが無いそうです。

その意図は何でしょうか?

 

一人一人のスタッフが自分の頭で考えて判断してほしいから

 

つねに当てはまる「正解」は存在しません。

その時々で正解が変わるから、考える能力が今求められている。

 

上司やオーナーの指示を待っている事はありませんか?

 

たねやの山本社長は、社員からの報告などに対して常にこう聞くそうです。

 

「それで、あなたの意見は?」

 

山本社長と意見が違っても、その人の言葉に自信が感じられたら、最後まで聞くとのことです。

 

一方、自分なりの考えがない人はすぐわかります。

ペラペラの薄い内容を、時間ばっかりかけて語るそうです。

そういう提案を受け入れることは絶対にない。

 

自分の意見、自信をもって話せていますか?

 

あともう1つ。

 

5.里親制度とは?

2~3年目の社員がマンツーマンで新入社員を教える制度。

 

これは新人のためでもありますが、2~3年目の社員自体の意識が変わることが良い効果を産んでいるそうです。

 

言葉で人に教えるというのは、自分が動く以上に難しいことだからです。

 

教える側になった2~3年目の社員が自発的に動くようになるそうです。

 

「あらためて本社に勉強にきました。」

「部長の話を聞かせて下さい。」

 

教えることは学ぶこと

 

教えている中で自分の足りない所に気づき、自分自身の学びの必要性を感じて自発的に動くようになるという事です。

 

新人を教える機会を得ている方は「チャンス」です。

ぜひ自分の成長につなげて下さい。

 

6.明日から役立てるアクション

ここまでの内容を踏まえて明日からあなたの行動改善につながるアクションをご紹介します。

・いま自分ができる最大限のことを見つけ出す

→1つ、明日から実践してみましょう。

 

・自分の頭で考える習慣を意識する

→自分の意見をもつこと

 

・教えることは学ぶこと

→自分の成長につながる

 

ぜひ実践してみて下さい。

そしてぜひ1冊読みましょう。

 

7.まとめ

・社会人としての第一歩

→今、自分ができる最大限のことを見つけ出すこと

 

・1人1人が自分の頭で考えて判断する

 

・教えることは学ぶこと

 

とても本質的な話です。

本質的なだけに簡単ではありません。

 

でも重要なことです。

 

この本では他に「たねや流働き方改革」という章で様々な取り組みについても解説されています。

気になる方はぜひ読んでみて下さい。

 

それでは!

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