こんにちは、伊東です。
2009年から洋菓子店を経営しています。
国内22,000店中、食べログTOP100のお店を運営中。
前職は東証一部上場コンサル会社7.5年勤務。
皆さん知っていますか?
街の洋菓子店が「売り」に出されていることを・・
独立希望者は絶対に理解しておいて下さい。
この記事からは以下を学べます。
・【売り】に出る洋菓子店が多い事実
・独立するとバラ色ではない現実
・自分自身の能力を高める必要性
・より一層覚悟を持って仕事に取り組む大切さ
それでは記事内容です。
では、内容をみていきましょう。
1.M&Aとは?
M&Aは、企業の合併や買収の総称である。 M&Aとは、「Mergers」and 「Acquisitions」の略で、直訳すると「合併と買収」という意味である。 ウィキペディア
企業の合併や買収のことと覚えておけば良いです。
「会社・お店を売りたいケーキ屋さん」
を他の企業・お店が買うということです。
2.洋菓子店が売りに出る理由は2つ
特に小規模な洋菓子店が最近、続々と売りに出ています。
実際、私の所にも銀行の支店長が来ました。
「社長、年商1億円ほどのケーキ屋さんのM&Aに関心ありますでしょうか?」
私にも「ケーキ屋さん買いませんか?」と銀行から営業に来ていたりします。
なぜケーキ屋さんが売りに出るのでしょうか?
理由は主に2つあります。
2-1.後継者がいない
これは本当に多いですね。
お子さんが「ケーキ屋は継ぎたくない」という場合は結構あると思います。
「従業員で引き継ぐ人間はいないな・・。
でもせっかくここまで何十年もケーキ屋をやってきたのに、潰すのは惜しい。」
「お店の名前も残したい。」
↓
「M&Aを活用して誰かに引き継いで貰いたい」
オーナーの気持ちとしては当然だと思います。
お店というのはオーナーにとって、
・人生そのもの
・自分の子供のようなもの
とても大切なわけです。
だから潰したくないわけです。
でも後継者がいない。
「う~ん、誰か引き継いで欲しい」
と思いM&A市場に出てくるわけです。
2-2.業績が悪い
これも増えてきています。
洋菓子店の倒産が過去最高を更新する見込みです。
「倒産しそう。」
「廃業するためのお金もない。。」
だからM&A市場に出るということです。
3.ケーキ屋の独立は甘くない現実
では、実際に売りに出ているケーキ屋さんの年商とオーナーの給料(役員報酬)をご紹介します。
以下の日本最大級のM&Aサイトで実際に売りに出ています。
(※記事執筆時)
・年商4500万円・黒字
・役員報酬100万円未満
・創業20年
・売却額:要相談・多分500万以下
・年商3500万円・赤字
・役員報酬 200万円
・創業10年
・売却額500万円
・年商3900万円・赤字 2店舗
・役員報酬500万円
・創業10年
・売却額 500万円
10年~20年ケーキ屋をやってきてこの現実です。
・オーナーの給料は100万、200万・・
・売却額500万円程度
10年、20年やってきてですよ
こういう状態になってしまうオーナーの方が圧倒的に多数だと私は思います。
現実、甘くはありません。
4.パティシエ としての価値を高める覚悟を持つ
独立を目指すパティシエ の方にとっては厳しい現実だったと思います。
売りに出ているケーキ屋を買うという手段もあります。
でもオススメしません。
こういう状態のお店は経営能力が無いと立て直せません。
経営の素人のパティシエ が手を出して上手くいくならとっくに上手くいっています。
では、パティシエ はどうするべきか?
シンプルです。
「パティシエ としての能力を高めまくる!!」
他を圧倒する突き抜けたパティシエ になるあらゆる努力をしましょう。24時間、365日お菓子作りのことを考え、学びましょう。
あなたが将来お店を開業できたとします。
数年後「売りに出すことに・・」
とはなりたくないですよね?
だから、今日から努力の仕方、意識を変えて行きましょう!
4.まとめ
・売りに出ているケーキ屋が増えている
・理由①後継者がいない
・理由②業績が悪い
・ケーキ屋の独立は甘くない
・パティシエ として価値を高める努力を!
一応補足しておくと、自分の理想とする形で売却をしている例も増えています。
とはいえ、圧倒的に今回解説した事例の方が数としては多いので今回は省いています。
パティシエ が、独立を目指していくにあたりどのような取り組みをすればいいか?については、別の記事を用意しようと思っています。
それでは!!