こんにちは、伊東です。
2009年から洋菓子店を経営しています。
国内22,000店中、食べログTOP100のお店を運営中。
こんな記事が朝日新聞から出ていました。
クリスマスケーキが売れず、洋菓子屋の倒産が急増している。帝国データバンクによると、今年(10月まで)の倒産件数は43件と、早くも過去最多を更新することがほぼ確実となった。
なぜ、倒産が相次いでいるのか。
「クリスマスケーキで1年分の利益を稼ぐ」と言われるほど、街の洋菓子屋にとって、クリスマスケーキは年間最大の商戦だ。
だが、消費者の嗜好(しこう)の変化でケーキへの支出が減るとともに、コンビニなども参戦。競争の激化で倒産が相次いでいる。朝日新聞Digital
将来独立を目指すパティシエの方や、私と同業の経営者の方は見過ごせない内容ですね。
という事で、私なりの考えですがご紹介する事で皆さんの今後にお役立て頂ければ嬉しく思います。
本記事の内容
・美味しいお菓子を作るだけでは難しい
・「職人」+「経営者」が必要
・コンビニや大手と競合しない戦略をとる
では、内容見ていきましょう!
美味しいお菓子を作るだけでは難しい
「美味しいお菓子を作っていればきっとお客様に伝わる」
「美味しいお菓子を作っているのに何で売れないのか?」
「美味しい」と思うお店が閉店してしまう事ありませんか?
私は「どら焼き」が好きなのですが、地元で100年以上続く和菓子屋さんがあります。
そこの「どら焼き」が私の人生の中で圧倒的に1番の美味しさです。
いやもうメチャクチャ美味しいですよ。
朝、作りたての「どら焼き」を買えるわけです。
しかし、昨年あたりに業績不振で買収されました。。。
こんな事が起こってしまうわけです。
何が問題だったのでしょう?
それを次で解説します。
「職人」+「経営者」
この1点だと私は思います。
「職人」と「経営者」について簡単にまとめます。
職人の特徴
・良い商品作りこそ全て
・「見て覚えろ」的な世界も未だに残る
・経営には余り関心がない場合が多い
ものづくりへのこだわりが凄い方が多いですよね。
だから、良い商品が出来るのだと思います。
経営者の簡単な特徴は以下です。
経営者の特徴
・戦略を立てることが主な仕事
・人材の育成も仕事
・広い視野で、先を見通して考える場合が多い
コンビニ・大手と競合しない戦略をとる
記事では、「コンビニなど競争の激化」とありますが、これをやったら私達のような小さな洋菓子店が生き残ることが出来るわけがありません。
「コンビニなど競争の激化」の対策
・職人の力
オリジナルで品質の高い商品を作ること
・経営者の力
大手やコンビニと競合しない戦略を立てること
商品を知って頂く。そして販売する。
「職人の力」と「経営者の力」の両方が必要です。
将来、お店を開きたいと考えるパティシエは「経営に明るい協力者」を得ることが大事です。
「経営に疎い(うとい)」とどうなるか?
例をあげます。
・多くのお客様の来店で、本当に忙しい。
でも「手元に現金がない、増えない」。
・朝から深夜まで本当に忙しい。
でも「自分の給料が全く上がらない。」
・良い商品を作っている自信はある。
でも「売上は上がらない。」
こんな事が起きてしまって、街の洋菓子店は閉店へと追い込まれていきます。
↓ (※会社をたたむ経営者)
閉店するお店のオーナーは本当に頑張っていると思うんです。
でも「頑張るだけではダメ」なわけです。
厳しいですが。。
では、どうするか?
具体的な内容は今後、このブログで紹介していきたいと思います。
(主に「洋菓子店経営」のカテゴリで発信していきます。)
それではまた!