こんにちは、伊東です。
2009年から洋菓子店を経営しています。
国内22,000店中、食べログTOP100のお店を運営中。
「コンセプトを明確にすることが大事」
よく言われることですよね。
「コンセプト」って何でしょうか?
コンセプトを明確にする事は、お店の根幹の思想を明確にすること。
ここが明確であればある程、お客様に届く。
つまり、コンセプトの明確化は、お店の存続に大きく影響する。
・コンセプトとは何か?
・コンセプト例
・小さな街の洋菓子店の場合の考え方
コンセプトとは何か?
概念。全体を通したそのブランドの基本的な考え方。
思想。
つまり、お店の根底を創る基本的な考え方を指します。
コンセプト例
スイーツで多くの人に「喜び」と「驚きを」
Third Place (第3の場所)
うまい、やすい、はやい
実例を見るとイメージし易いと思います。
しかし、街の洋菓子店は、
このようなコンセプトでは「ダメ」です。
「大手」は、これでいいんです。
でも私達のような街の小さな洋菓子店は、
「大手と同じ土俵で勝負しても絶対勝てません」
小さな街の洋菓子店の考え方
私達は、大手が強みを発揮できない所で
努力をし、大手と競合しないこと。
これが大事です。
例えば、以下のようなことを考える事が大事です。
・非常に高い技術に頼った商品開発
(誰でも出来る商品にはしない。)
・今、出来ました!という鮮度
・お客様に合わせて、柔軟にお作りします!
という小回りの良さ
・運搬が難しい、非常に手の込んだ繊細なケーキ
・世界で1つしかないオリジナリティ
・効率ばかり追求しない。手間をかける。
こういう事を踏まえ、以下のように考えます。
小さな街の洋菓子店の考え方を踏まえ、自分が大事にしたい考え方を文章化する。
文章量は、大手のようにコンパクトにまとめる必要はない。
・「鮮度」を大切にする。焼き菓子も「鮮度」を大切にし、賞味期限を短く設定する。
・1/1の精神:作り手にとっては何百、何千と作るお菓子も、お客様にとっては1/1であることを常に考える。
・「ここにしかないお菓子作り」:世界中探しても、「ここにしかないお菓子」を作る。
まとめ
・コンセプトとは、全体を通した基本的な考え方・思想
・大手と競合しない「小さな街の洋菓子店の考え方」を
理解する
・小さな洋菓子店の考え方を踏まえ、
自店舗のコンセプトを文章化する
コンセプトが明確になると、そこが判断軸となるので
運営に迷いが生じません。
また、お客様にもわかりやすく伝わるので、そのお店を選ぶ理由になります。
私もまだまだ色々と悩みながら、改善を進めている所です。
コンセプトを明確にすること。
そして、文章化すること。
周知徹底し続けること。