こんにちは、伊東です。
洋菓子店を11年経営しています。
国内2万2000件ある中で食べログTOP100のお店を運営しています。
今回は「ブランク」についてです。
「結婚や出産を機にパティシエ を離れたけど、
やっぱり復帰したい。
でもブランクがあると復帰しにくいのでは?」
「ブランクがあってもパティシエ としてやっていけるか?」
そんな疑問に対して解説していきます。
とっても気持ちはわかります。
私のお店のシェフはまさに今、産休をして復帰し、
今も子育てとの両立をしながらシェフパティシエールをしています。
この点も踏まえて解説していきますね。
では内容をみていきましょう!
1.ブランクがあってもパティシエ に復帰できる!
できます!OKです!
はい!以上です。
で終わりでも良いのですがもう少し一応解説していきます。
2.一昔前とはもう時代が違う。復帰できる環境は昔よりは良い。
何十年も前の時代だったら恐らく不可能に近いと思います。
しかしもう令和の時代です。
時代は変わっています。
・人手不足で、どこのお店も人を必要としている
・女性の仕事の能力は本当に高い方が多い
・能力は高い女性の活用に気づいている経営者は多くなっている
小さなお子さんがいても会社側が環境を変えたり、
ルールを作り変えているということも増えています。
「女性は家庭に入るもの」
みたいな昭和の堅物みたいなオーナーもいるかもしれませんが、
そういう人は無視で良いです。
時代の変化に適応できずに淘汰される側の方たちだと思いますので・・
ブラウン管のテレビ、もう無いですよね?
ということで以下で気になる点について解説していきましょう!
3.正社員で復帰は可能なのか?
可能です。
というか産休後は以前と同じ職種での復帰が通常ですので、
正社員で復帰するのが本来はあたりまえです。
(※もともと正社員で産休を取った方の場合)
働く環境を用意するのは会社側の「義務」です。
時短勤務の制度などもあります。
製菓の世界の場合は、経営者が男性で法律関係に無知な場合、
このようなことすら知りませんので注意が必要です。
4.やっぱりパート・アルバイトか?
上記で解説のように正社員で復帰があたりまえです。
しかし本人が望む場合はパート・アルバイトでも可能です。
会社側が「はい、あなたパートね」というのはダメです。
「まだ子供も小さいし、もう少し大きくなるまではパートで働きたい」
こういうこともあると思います。
本人の希望が前提ですがパート・アルバイトも可能です。
5.働く所はどうやって探せばいい?
もうすでに前職を退職して、数年のブランクがある場合は新しく働く場所を探す必要があります。
これは結構、リスクがあります。
以下の観点で見ると良いです。
・シェフや経営者が女性
→女性の目線、気持ちがわかる。
・大企業(上場企業など)
→制度、仕組みができている。
・情報発信をしっかりとしているところ
→HPやSNSの発信で、ブランクがあるパティシエに対する理解があるか確認
数人で運営の小規模店は厳しいかもしれません。
運営に余裕が無い所は、働く環境にも余裕が無い可能性が高いです。
時間をかけて事前の情報収集をやる意外になさそうです。
6.独立して子育てと両立はできるの?
私が個人的にオススメなのは「独立」です。
何千万も投資してど~ん!とお店をやるということではありません。
できる範囲で少資本で、WEBを活用して開業をするということです。
メリットは以下です。
・子供を優先して働くことができる
・小さくはじめるので失敗しにくい
・自分で仕事の量や働き方を決めることができる
ご主人の収入が安定しているのなら「小さく独立」が良いと私は思います。
どうしても「従業員」として働くといろいろな制約が生まれます。
「小さく独立」はリスクも低いです。
その上、自由度が高まります。
子育てはその一瞬一瞬が想い出になります。
過ぎた時間は戻りません。
子育てを大事にすべき時は、最優先にして、
子育てに余裕が出てきたらもっとお菓子づくりに注力する。
そんなスタイルを実現するには「小さく独立」。
そして、余裕が出てきたら大きくしていくも良いですし、
そのまま続けても良いです。
7.まとめ
・パティシエはブランクがあっても復帰は◎
・昔と違い、復帰しやすい環境ができている
・正社員での復帰は◎
産休前と産休後は同じ職種がそもそも原則
・本人が希望する場合はパート・アルバイトは可
・前職を退職している場合は、時間をかけて情報収集する
・女性がシェフ・経営者であるところ
・大企業
・情報発信をしっかりやっているところ
・「独立」も選択肢
→自分で仕事の量と働き方を決めることができる
いかがでしたでしょうか?
「仕事」と「子育て」
どちらを優先するか?
私は「子育て」だと考えています。
今まさに「実践中」です。
色々な「不便」「不都合」は確かにあります。
しかし、
子供との想い出づくりはあとで挽回はできません。
その一瞬・一瞬が大切なわけです。
「仕事」は挽回が効きます。
参考になると嬉しく思います。
それでは!