こんにちは、伊東です。
2009年から洋菓子店を経営しています。
国内22,000店中、食べログTOP100のお店を運営中。
ホテルに就職を目指す方や転職を目指す方、いると思います
ホテル勤務、どんなイメージでしょう?
「働く環境が良さそう」
「給料もある程度良さそう」
「あんな所で働けたらなぁ・・」
私のお店のシェフは2つのホテルでの勤務経験があります。
・パレスホテル東京
2つのホテルを渡り歩き、独立を果たしました。
ホテルでのパティシエ生活を目指す方に向けての注意点をご紹介します。
※※あくまでこの辺の経験を踏まえての意見です。
では、内容をみていきましょう!
1.ホテルだから環境が良いとは限らない
注意して下さいね。
何となくのイメージで「良さそう」というのは危険です。
「個人店は給料も低そうだし、働く時間もすごく長くてキツそう」
「ホテルは何か良さそう!キチンとしてそう!」
だから「ホテルに行こう!」
このパターンは最も失敗する可能性が高いと思います。
なぜか?
以下で解説しますね。
2.イメージと現実のギャップが必ずある
どんな仕事でもそうだと思います。
何となくのイメージと現実にはギャップが必ずあります。
ホテルパティシエもそうです。
皆さんが気になる点をいくつか紹介しますね。
2-1.ホテルパティシエの働く環境は良いのか?
・ホテルによって変わる
・働かなくても「長い時間、拘束される場合もある」
・PAで時間通りに働く環境がある場合もある
全てのホテルが同じ環境ではないので一概には言えません。
シェフが経験した範囲の話ということでご理解下さい。
・始発で出勤し、朝ご飯の用意
(※お菓子ではないですよ。「朝ごはん」)
・13:30~16:30は「中抜け」といい拘束される
(※当然、給料はありません。)
・タイムカードを打刻してもまだ残る
こんな事は結構あったとのことです。
「今」はわかりません。
改善が進んでいる事も多いと思います。
9時から18時までの勤務
一般的な会社と同じ勤務
というようには考えない方が良いと思います。
ちなみにシェフがホテル勤務時代は、始発から終電の勤務でした。
途中でタイムカードを押して自主的に残り、仕事を覚えるということをしていました。
あくまで本人の「意思」です。
2-2.ホテルパティシエの給料は高い?
高いのはごく一部の人です。
まぁ、当たり前ですよね。
ちなみにちょっとググると求人が出てくるので見て下さい。
社員ではなくPAで募集というのがホテルは結構あります。
社員入社は結構、狭き門です。
ホテルニューオータニ大阪 時給970円
神戸ポートピアホテル
16万3000円~40万円
東京ベイ舞浜ホテル
20万~25万円
東京ドームホテル 22万円~
現実、そんな高い給料ではないですね。
街の洋菓子店も最近は給料出している所増えてきていますよ。
シェフクラスになると年収500万~600万くらいは取れるようになりますが、
ものすごく「狭い門」ですね。
ホテルの場合は「次」が問題です。
2-3.競争は厳しく「甘く」ない
一流ホテルほど大所帯
競争相手が非常に多い
弱肉強食の厳しい世界
コレですね。
競争相手が多いということです。
上昇思考が強く、他との競争は大好き!
という人なら良いですが・・
10年勤めたら必ず昇進するわけではありません。
どんどん「ふるい」に落とされていきます。
3.事例紹介「勝ち残れるのはほんのほんの一握り」
大勢のパティシエがいたとしても「シェフ」になれるのは1人です。
熾烈な競争を勝ち抜いた人だけがシェフになれます。
だからこんな事が起きます。
現実は厳しいです。
・競争を勝ち抜いたシェフは高給取りで幸せ
・10年、15年勤めても下働きをずっとやっている人もいる
・実力が認められれば1年、2年でチャンスが来る
→私のお店のシェフがまさにそうでした。
・系列のホテルや、工場に異動になる
→片道キップで異動です。厳しい!!
・競争に破れた人は退職していく
・自分より年齢が下の人間がシェフになる
私のお店のシェフは、勤務して1年後にはシェフが休みの日は代わりを任されていました。
でも、人とは比べ物にならない位の努力をしています。
まとめ
・外からのイメージと現実のギャップを考える
・何となくのイメージだけで選ばない
・働く環境が良いとは限らない
・給料は勝ち抜いた人だけが高給取り
・競争は厳しく「甘く」ない
現実的なところも踏まえて、自分自身の想いや適性を考えてホテルを目指すようにして下さい。
思う程バラ色ではないと思います。
参考にして下さい!
※パティシエになるにはどうするか?
全体像から完全解説しています。
それでは!