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洋菓子店で働くパティシエにとっての「働き方改革」メリット・デメリットとは?

洋菓子店で働くパティシエにとっての「働き方改革」メリット・デメリットとは?

こんにちは、伊東です。

 

「働き方改革」って言葉は聞くけど結局のところ何?

 

パティシエにとっては何の意味があるの?

どんなメリット・デメリットがあるのかな?

働く時間が短くなるの?

 

こんな疑問に対し回答します。

洋菓子店の経営を10年続けてきた私が考える見解についても合わせて解説していきます。

 

この解説を見ることで以下を理解して頂けます。

 

「働き方改革はパティシエ にどのようなメリット・デメリットがあるか」

 

「自分の時間の使い方をもっと深く考える必要性」

 

業界の専門誌でも取り上げられることが多い話題です。

 

では、内容みていきます。

 

本記事の内容

1.働き方改革とは?

 

2.パティシエにとってのメリット

2-1.働く時間が短くなる可能性がある

2-2.生産性が向上し給料UPするかも?

2-3.子育て環境が良くなるかも?

 

3.デメリットも結構あります

3-1.本当に修行したい人にとっては迷惑?

3-2.生産性向上が進むと、人が不要になる

3-3.優秀なパティシエしか雇えない??

 

4.まとめ

 

1.働き方改革とは?

 働き方改革は、一億総活躍社会実現に向けた最大のチャレンジ。

 

多様な働き方を可能とするとともに、中間層の厚みを増しつつ、格差の固定化を回避し、成長と分配の好循環を実現するため、働く人の立場・視点で取り組んでいきます。

出典:首相官邸「働き方改革の実現」

 

2019年4月に施行された法律です。

 

1.長時間労働の解消

疲労困憊

 

2.正規と非正規の格差を縮める

 

3.多様な働き方の実現

 

この3つが柱です。

 

ググればいくらでも情報は出てきますので詳細を知りたい方はそちらを確認下さい。

 

この法案がパティシエにとってどう影響するか?

 

が知りたいですよね?

以下で私なりの視点も踏まえて解説します。

 

 

2.パティシエにとってのメリット

2-1.働く時間が短くなる可能性がある

朗報です!!!

国が法律で「働く時間を短くしていきなさい」といっている以上この流れに逆らうことはできません。

 

ちょうど今12月です。

 

「気が狂うくらいに忙しく働いているパティシエ」

 

 

いますよね?

国が動いている以上この流れに逆らうお店はいずれ淘汰されていきます。

 

2-2.生産性が向上し給料UPするかも?

出典:公益財団法人日本生産性本部 2018年12月19日プレスリリースより

 

実は日本は、先進国の中でメチャクチャ生産性が低い国です。

 

そこで国が「生産性を上げろ~~」と言ってるわけです。

 

生産性が上がること=豊かさ=給料

 

 

あなたの働くお店では「労働生産性」意識されてますか?

 

2-3.子育て環境がよくなるかも?

女性のパティシエにとって本当に切実な問題ですよね。

私の奥さんはシェフパティシエです。

 

子育てとパティシエ業の両立

 

・・・

・・・

・・・

 

 

ハンパなく大変です!!

 

でもそういう所も改善していこうという法律です。

「頑張った会社には助成金出すよ!」と国もバックアップをしています。

 

 

・時短勤務の制度導入

→短い勤務時間での正社員の制度で助成金アリ

 

・育児休業の取得の推進

→元々ありますが更に推進される可能性が高い

 

・男性も育休を取ることが推奨されている

→また「助成金」が出るので事業主も活用しやすい

 

・育休後の職場復帰がしやすくなる

→これも「助成金」でます。事業主も活用しやすい。

 

結構、国がバックアップしています。

 

しかし問題があります。

 

「オーナーが知らないとそこで終了・・」

 

ということです。

 

「えっそんなのあるの??」

 

というオーナーがいたらヤバいです。

不勉強だと働く従業員を不幸にします。

 

 

3.デメリットも結構あります

残念ながらデメリットもあります。

 

3-1.本当に「修行」したい人にとっては迷惑??

「はい!早く帰ってよ~。

うちは働き方改革やるからね。

早く帰れるようにしたよ。」

 

早く帰るのは良いですが、以下の方からすると少し迷惑な部分もあるかもです。

 

・独立を目指す人

・短期間で一流を目指す人

 

・閉店後のトレーニング

・試作

・シェフの近くで仕事を覚える

 

こういう事ができなくなる可能性があります。

 

時間を惜しまずとにかくパティシエの仕事に邁進したい!

 

という今どき珍しい昭和な方にとってはちょっと迷惑かもしれないですね。

 

 

3-2.生産性向上が進むと人が不要になる

「働き方改革をうちも進めて機械の導入と、外注化をする事にした。」

 

「以前の7倍の生産性が実現した。

だからPA3人と社員1人の人件費が多い。

機械化と外注の方がコスパいい!」

 

こんな事を考え、実践するオーナーは増えます。

 

私のお店でもそうです。

 

今期、設備投資を行いました。

 


【これまで】

1時間200枚のクッキー詰め・シーラー作業

【現在】7.5倍の生産性UP

1時間1,500枚を機械化で実現


 

この流れは不可避だと私は思います。

 

 

3-3.優秀なパティシエしか雇えない??

「長時間働くのはダメ!」と国はいいます。

 

しかし、同じ仕事をしても差がでます。

 

・1時間で終わる人

・2時間で終わる人

 

長時間労働はダメ!と言われている以上、

以下の流れになる可能性は高いと思います。

 

会社として正社員を採用して、1時間が適正な仕事なのに2時間かける社員がいると困るわけです。

 

洋菓子店だったら、その社員には1時間で仕事を終了させ、残った業務をオーナーがやるということになります。

 

・本当に優秀なパティシエしか採用しにくくなる

 

・正社員で採用することを会社が控えるようになる

→もし生産性の低い社員だったらオーナーが困るため

 

今年はケーキ屋さんの倒産が過去最高を更新するとのこと。

 

どこのお店も必死だと思います。

 

正社員の雇用は、街の洋菓子店にとっては1人採用するだけでも簡単なことではありません。

 

その為、かなりシビアになってくる可能性は高いと思います。

 

4.まとめ

いかがでしたか?

 

国が法律を施行し進めています。

この流れは避けることはできません。

 

パティシエのあなたはどうするべきか?

 

・一流を本気で目指すなら「働き方改革」に逆行する

→あなたの意思で努力を続けること

 

・あなた自身の価値を高める努力をすること

→「優秀な側」に入る努力をする

 

・国の支援制度をオーナーが知らなければ教えて上げる

→働くパティシエ 全員に恩恵があります

 

 

ぜひ、考えてみて下さい。

 

それでは!!

 

 

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