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ケーキ屋は淘汰が進む。1人1人が「自分ごと」で考える必要があると思う件

ケーキ屋は淘汰が進む。1人1人が「自分ごと」で考える必要があると思う件

こんにちは、伊東です。

 

2009年から洋菓子店を経営しています。

国内22,000店中、食べログTOP100のお店を運営中。

 

つい先日、かなり気になる記事が出ていました。

今回はこの記事の内容が街のケーキ屋さん、そこで働くパティシエにとってどんな影響が出るのか?

またどのような対処をすべきか?

 

私なりの視点で解説していきますが、

ぜひ皆さんも1人1人が「自分ごと」で考えてみて下さい

そんなきっかけになればと思っています。

 

 

 新型コロナウイルス感染拡大がいつまでに終息すれば経営的に乗り切れるか、3月末に中小企業に聞いたところ「3月末」から「6月末」との回答が計6割に上ったことが26日、エヌエヌ生命保険(東京)が実施した全国の経営者への調査で明らかになった

中小企業調査「6月末まで」6割コロナ収束遅れで経営危機の恐れ

共同通信社 2020/4/26

 

震える位にヤバい内容でした。。

 

 

6月末までコロナが収束しなければ59.5%が倒産の危機

 

経済産業省の2020年度の中小企業白書によると

日本の中小企業は357.8万社です。

(※中小企業は、日本の全企業の99.7%を占めています。)

 

このアンケート調査のパーセンテージ通りだとすると、

59.5%となると・・・

 

6月末で、

212万社1,915万人が失業の危機

 

ヤバ過ぎじゃないですか?

 

日本の働く人口は6,724万人です。

そのうちの1,915万人が失業??

 

ニュースなどでよく流れる倒産情報は帝国データバンクや東京商工リサーチなどに登録のあるある程度の規模の会社の情報です。

その為、小規模な倒産情報などはすぐには表に出てきません。

 

ちなみに2019年の日本の失業率は2.5%で168万人です。

それが1,915万人です。

どれくらいヤバいか?なんとなく想像できますでしょうか?

 

もうこの通りにならないのを祈るばかりです。

 

アメリカでもヤバい位にすでに倒産、失業者が増えています。

2020年夏の失業率が史上最高レベルの32%に達するとの見通しを、セントルイス連邦準備銀行が示している。

コロナ不況は世界恐慌を上回る

 

世界的に見ても尋常じゃないヤバい状態です。

こんな中、私達のような街のケーキ屋さん、そしてそこで働くパティシエにとってどんな影響が出るでしょうか?

 

中小企業が倒産し、失業者が世の中にあふれると?

失業すると収入が落ちる

収入が落ちると物を買うことが減る

ケーキなどの嗜好品は真っ先に削減の対象となる

ケーキ屋の売上が上がらない

売上が上がらないからそこで働く従業員に給料を十分に払えない

 

そうすると、どんなことが起きるでしょうか??

 

・職場が「倒産」する

→中小のケーキ屋は昨年を確実に上回る倒産件数となる

 

・転職したくても大不況なので人を募集する所は少ない

→次の職場も見つからない。

 

・独立するにも大不況過ぎて怖すぎる

 

・給料が減る

・リストラされる

→不況の影響でお店の売上が落ちて戻らない。

 

かなりヤバい感じしますか?

お父さんが働く会社が倒産・・となってもおかしくありません。

 

そうするとどうなりますか?

 

決して煽っているわけではありません。

現実に普通に起きる近未来だと私は思います。

 

ケーキ屋は劇的なスピードで淘汰が進みます。

「残るお店」「淘汰されるお店」がはっきりと分かれます。

 

ではどうすればいいでしょうか?

私なりの考えですがいくつか方向性を上げてみます。

 

・自分の職場が「沈みゆく船」か「生き残る船」か冷静に考える

 

・「沈みゆく船」なら速やかに転職を考える

→「生き残る船」に乗る

 

・個人の価値を高める努力をする

→「技術」「仕事のスキル」「人間性」を高める

 

・自分の職場の業績を上げる努力をする

→経営を学び、いかにして業績を上げるか?

自分がオーナーになったつもりで学び、考え、実行する。

 

「こうしたら確実!」みたいな魔法はありません。

 

というか思いつきません^^;

冷静に今の職場を分析することも大事です。

 

ピンチはチャンス

 

よく言われることですよね。

今のようなピンチこそチャンス!

 

経営者なら自分の経営能力を一気に高めるチャンス

パティシエなら自分の価値を一気に高めるチャンス

 

パティシエなら自分が経営者になったつもりで、

 

「自分がこのお店を立て直す!」

 

そう決意し、死にものぐるいで学び、考え、実行をし、実際にお店を立て直していく。

そういう経験は劇的に人を成長させます。

 

私自身もそうです。

ある意味「チャンス」と捉えています。

 

・WEBマーケティング

(※コロナ渦でWEBに触れる機会が増えている。)

 

・ECサイトの業績改善

(※お取り寄せはコロナ渦でも需要が増える領域)

 

・経済の見通しについての学習

(※各種の経済指標から、将来を予測し、今から対策を打つ)

 

・SNSの活用・学習

(※SNSは今後も伸びていくのはほぼ確実)

 

 

などなど様々なことをインプットし、そして実行して試してみる。

そして結果を見て、どんどん修正、行動をしていく。

 

とにかくもがきまくっています。

 

 

もうほぼ確実だと思いますが、100年に1度あるかどうかレベルのヤバい不況が来る。

というかすでにそうなっていて現在進行形ですね。

アメリカでは1929年の世界恐慌時よりもヤバい状況になると予測がでています。

 

 

今、本当に1人1人が危機感を持って取り組まないと街のケーキ屋さんは大変なことになります。

ケーキは人に幸せをとどけることができます。

 

今のような閉塞感がある時だからこそある意味求められています。

そういう存在です。

 

だからとにかくもがいて生き残る必要があります。

それは経営者1人が努力してどうにかなる問題ではありません。

 

1人1人が「自分ごと」として捉え、努力する必要があります。

 

自分にはなにができるか?

 

なにをすべきか?

 

考えるきっかけになると嬉しく思います。

それでは!

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