こんにちは、伊東です。
パティシエは、ケーキ・洋菓子職人と訳されます。
では、洋菓子職人とは何でしょうか?
なにが出来る人なのでしょうか?
わかっていそうで意外とわかっていないパティシエとは何か?
仕事とは何か?
洋菓子店を10年経営してきて色々と感じる事があります。
私なりの解釈でお伝えしたいと思います。
パティシエとは?
そもそもパティシエとはなにが出来る人でしょうか。
色々な考えがあると思いますが、
私は、「お菓子作りにおいて、0から1を創り出せる人」だと思っています。
粉、砂糖、フルーツ、その他原材料から、レシピ(配合)を0から考え、商品となるお菓子を創り上げることが出来ること。
世の中には無い、その人ならではのオリジナリティあるお菓子作りが出来る人とも言えると思います。
この過程で、専門的な製菓技術、製菓知識、センス、感性、作業効率など様々な能力を必要とされます。
大変高度で、難易度の高い価値あることが出来るのがパティシエだと思っています。
パティシエの仕事とはなにか?
パティシエの仕事内容としては、ケーキを作る、飾る、計量する、など等色々とあります。
では、、、
パティシエの仕事とはなにか?
と聞かれたら何と答えますか?
私の考えです。
『パティシエの仕事は、人々に幸福感を届ける事である。』
と思っています。
言い換えると、「人を幸せにする仕事」ともいえると思います。
『仕事の定義』と言いますが、
この仕事というものをどう捉えるかで、その人の仕事への向き合い方、姿勢が大きく変わります。
例えば、2人のパティシエがいたとしましょう。
Aさん「パティシエの仕事はケーキを作る事」
Bさん「パティシエの仕事は、人々に幸福感を届ける事」
どういう違いがでると思いますか?
Aさんは、ケーキを作るのが仕事なので、毎日たくさんのケーキをひたすら作っていきます。
雑にするというわけでもなくバースデーケーキなども作っていきます。
しかし、作る事を仕事と思っているので、例えば苺のショートケーキを作っていたとすると、
決められた形通りにもちろん丁寧に作り続けるでしょう。
一見、何の問題も無いように思います。
では、Bさんはどうでしょうか?
人々に幸福感を届ける事を仕事ととらえているので、商品の先にいるお客様の事にも意識がいきます。
『あ、この苺は少し酸味が強すぎるかもしれない。お子さんが食べたら酸っぱく感じるかな。少し甘味を足しておこう。』
『最近は暑いから、生クリームは重たく感じるお客様がいると思うから、重くならないように、生クリームを軽くたてる事に気をつけよう。』
『バースデーケーキの飾りに使うブルーベリーについても、出来るだけ酸っぱくない良い状態のものを選んで使おう。せっかくの誕生日だし。』
自分がお客様なら、
Aさん、Bさん、どちらのパティシエに大切な誕生日ケーキを作って欲しいと思いますか?
まとめ
パティシエとは、
「お菓子作りにおいて、0から1を創り出せる人」
パティシエの仕事とは、
「人々に幸福感を届ける事である。」
こう考えてみるとパティシエってすごい仕事じゃないですか!
0から1を創り出し、
世の中にないものを新たに提供する価値を産み出す事が出来る。
自分が作ったお菓子を通じ、人を幸せにする事に貢献する事が出来る。
シェフがよく言っています。
「パティシエは、自己犠牲を払い、お客様に喜んで頂く事を優先できないといけない。」
手間を惜しまず、商品の先にいるお客様の事を考え、一つ一つ心をこめてお作りすること。
言葉で言うのは簡単です。
しかし、実践するのは本当に難しい。
これが出来る人が一流のパティシエになっていくのだと感じます。