こんにちは、伊東です。
2009年から洋菓子店を経営しています。
国内22,000店中、食べログTOP100のお店を運営中。
パティシエで正社員として働いてきて、妊娠7ヶ月。
上司に作業軽減か、座ってできる作業ができるようにして欲しいと依頼。
別に1日中座らせてくれというわけではなく、今の作業内容を考えて欲しいという事。
そして、休憩時間を増やすなど何かしら軽減して欲しいという事を伝えました。
すると上司からは、、、
「パートになるか辞めるか」
を勧められた。。
このままパートにならなきゃいけないですか?
こんな疑問に私なりにお答えします。
私自身も、子育てをしながら会社経営をしています。
メチャメチャ大変です。
ですので人を雇う側の気持ちも、働く側の気持ちも両方わかります。
コロナ渦の影響もあり、上司の立場になればなるほど気になる「人件費」というやつです。
さらに男性は、こういう事に対する理解が浅すぎる人が多いです。
特に製菓の世界は遅れていますし。
考え方が古い方、頭が硬い職人気質な方が多いんですよ。。
ぶっちゃけたところ。。
自分は実際に子育ての大変さがわかっていないのに、わかったような事を言う人が多い印象です。。
今回のパティシエの方の要望は、何の問題もありません。
というか7ヶ月まで良く普通に社員としての仕事頑張ったな・・という印象です。
という事で解説していきます。
1.パティシエ正社員から妊娠を理由にパートになる必要は無し
2.正当な主張であり短時間勤務や作業軽減を求める事は認められている
3.短時間勤務+作業軽減をして産休→育休を活用
4.ただし、会社や上司の価値観と合わない場合は職場変更も視野に入れる
5.まとめ
では内容を見ていきましょう。
1.パティシエ正社員から妊娠を理由にパートになる必要は無し
パートになる必要は全く、まったくありません。
時短勤務を活用すると共に、作業軽減の措置を取って貰いましょう。
「でも、パートか退職かって言われてるんだけど・・」
こういう上司は無知なのか、確信犯かわかりませんが、
あなたの要望は正当です。
ですから問題ないんです。
っていうか、妊娠しながらパティシエとして働くってマジでキツイはずです。
まぁ、私のお店のシェフもギリギリまでお菓子作っていましたからどの程度キツイかは目の前で見ていましたのでわかります。。
2.正当な主張であり短時間勤務や作業軽減を求める事は認められている
医師からの指示により短時間勤務の申請をされている場合、会社側は断ることはできません。
法律にも実はあります。
妊娠中の女性労働者が医師の指導事項を伝えるための「母性健康管理指導事項連絡カード」を提示し短時間勤務を申請してきたり、勤務の軽減を求めてくる場合は、医師からの指導があったものと判断し、指導内容を守ることができるよう、必要な措置を講じる必要があります。
(男女雇用機会均等法13条 母性健康管理の措置)
正当な主張なわけです。
医師からの指導事項を伝えるカードを用意して普通に、伝えましょう。
「パートか退職か」
そんな事を言う上司は「無知」なわけですね。
もしくは知っててそういっているかも・・
だとしたらもっとタチが悪いですが・・
3.短時間勤務+作業軽減をして産休→育休を活用
短時間勤務+作業軽減を活用して産休に入ります。
その後は育児休業ですね。
育児優先で良いと私は思います。
育児は今しかできませんから。
あとは大変過ぎてパティシエなんてやってられません😁
まぁムリです。
ムリです。ムリ。
育児に専念・・もかなり大変ですから。
私個人の意見をいうと、
「ぶっちゃけ仕事の方がラク」
と思っています。
だから育児を中心に毎日を過ごすママ達は素晴らしいと思っています。
また、自分の母親(もういませんが・・)にはものすごく感謝しています。
大変ですがスゴイ経験です。
子育てというのは。
ただし、、注意点があります。
4.ただし、会社や上司の価値観と合わない場合は職場変更も視野に入れる
今回のような場合、恐らく「渋々」対応はしてくれるでしょう。
しかし、復帰後の環境は悪くなっている可能性は否定できません。
その為、その辺を見越して、次の職場を探すというのも選択肢として考えておく事が大事です。
製菓の世界は本当に遅れています。
子育てとの両立なんてムリでしょ!
みたいな感覚の経営者は未だに多いと思います。
あなたの育児と、パティシエの仕事の両立への理解がありそうな所を探すことも大事かもしれません。
復帰後に、居づらい環境になってしまっていても辛いですし。
特に育児の大変さを理解していない男性の上司とかだと最悪ですね。
自分はできなくて、やったこともないわりに「子供が熱で・・」とか言うとあからさまに嫌な顔をしたりするパターンですね。
こういう人は自分で育児をやったことがないんでしょう。きっと。
だからそういう人とは話をしても無駄です。
わかり合えることはありません。
さっさと職場を変えると良いです。
転職は大変ですが、最近は理解のある会社も増えてきています。
探せばあるはずです。
私のお店なんて男性社員2人以外は、全員「主婦」です。
やれないことはありません。
子育てをしながら逞しく生きている主婦の方は本当に素晴らしい。
仕事への責任感もスゴイです。
その辺の・・と言ったら失礼ですかね。。
その辺のパティシエなんかよりよっぽど良いです。
5.まとめ
製菓の世界はあらゆる面で遅れている。
女性が働きやすい環境作りもそうです。
価値観が「昭和」なんですよね。。
今回のようなパティシエールの方もそうです。
令和の時代に「昭和」な会社は今後は淘汰されていきます。
参考になると嬉しく思います。
それでは!