こんにちは、伊東です。
2009年から洋菓子店を経営しています。
国内22,000店中、食べログTOP100のお店を運営中。
「パティシエは女性にはオススメしない職業」
WEBサイトでこんなの見たけどホント?
実際に現場で働いている人や経営している人の話が聞けたらいいのに・・
こんな方の疑問にお答えします。
私のお店はシェフが「女性」です。
また女性比率80%の会社です。
私のような男性は肩身が狭いです^^;
ということで
「実際に」「女性中心で」運営をしている立場で解説します。
ホントWEBの情報ってアテになりませんよね。
だって「自分が実践できていないこと」をさもわかったふうに説明していたりするわけですから・・
では内容を見ていきましょう!
1.パティシエは女性にはオススメしない職業なのか?
そんなことはありません!
女性だからこそ表現できること。
パティシエにはあると思っています。
オススメしない職業だったら私のお店自体はどうなるんでしょう??
ただ、現実は「男性社会」なのは否定できません。
パティシエは女性にはオススメしない職業なのか?という問いは「女性のパティシエは働く場所を間違うとオススメできない職業になる」
パティシエという職業は女性に向いている。
(※実際、私のお店は女性ばかりです。)
これが答えだと私は思っています。
「働く場所を間違うと女性にはオススメできません。」
逆をいうと、
このポイントをクリアできればOKということです。
次で解説していきます。
「重要」ですよ!
2.ポイントを押さえれば女性の方がパティシエは向いている
働く場所を間違うと女性にはオススメしない職業
しかし、
働く場所を適切に選ぶと女性にオススメできる職業
働く場所を適切に選ぶにはポイントがある
パティシエの世界で女性にとってキツイこと。
それは「働く環境」ではないでしょうか。
あまりにキツイ環境下だと気持ちが落ち込み、
精神的にも体力的にも両方キツイという状態になる。
だから「女性にはオススメできない職業」
そう言われているのだと思います。
ではどんなポイントを押さえると良いのでしょうか?
ということでポイントを以下にまとめます。
経営者、もしくはシェフが女性が働く環境を良くする意識を持ち、実際に改善に向けての取り組みを行っていること
もうこの一言です。
3.働く環境の整備に取り組むことが大切
私のお店も昔は劣悪な環境でした。
シェフ自身が、深夜まで働く環境でした。
その為、シェフをサポートするパティシエはもっと大変です。
実際、過去働いてくれていたパティシエは本当に頑張ってくれていました。
ただ、私が未熟で、働く環境の整備ができていなかったです。
とても申し訳なく思っています。
私のお店では2016年の9月から正社員の離職はありません。
この記事を書いているのは2020年5月です。
もう4年ちかく前ですね。
ただその前は、毎年のように離職を繰り返していました。
多分ですが、昔、私のお店で働いていたパティシエが今、私のお店に来たらびっくりすると思います。
メチャクチャ働く環境の整備が当時と比べると進んでいるからです。
どんなことをやってきたか?
カンタンにご紹介します。
・商品の品質、生産性を上げる設備投資
・自動包装機などの機械化
・外注の活用
・リボンのカットなど細かい所の外注化
・サーマルプリンターの導入
→サブレの裏のシール貼りを無くす
・シェフ自身の仕事の仕方の見直し
→16時ころまでには帰宅
・生菓子を週3日だけのご用意とする
などなどです。
働く環境が大幅に変わりました。
でも売上は実は落としていません。
「生産性が上がっている」
ここがポイントだったりします。
4.まとめ:このポイントを事前に確認すること!
いかがでしたでしょうか?
以下のように確認をして慎重に働く場所を選ぶようにして下さい。
■事前の情報収集
・HP
・採用ページ
・SNS
・お客様として足を運ぶ
■採用面接時
・実際に働く時間
・女性が働いている人数・割合
・勤続年数(離職率が高くないか?)
・改善への取り組みの実績
(※具体的にどういう改善がされているか?)
・今後の改善への取り組みについて
事前の情報収集と採用面接時に聞くことを明確にしていきましょう。
最近は、働く環境を改善することにしっかりと取り組む所も増えてきました。
探す手間、労力はかなりかかると思います。
しかし就職する前に手間と労力を惜しまないことです。
参考にしていただけると嬉しく思います。
以下では女性のパティシエについての悩み、課題についてまとめています。
あなたの課題を解決する一助となれると嬉しいです。
※パティシエになるには?の全体像については、
以下で完全解説しています。
ということで以上です。
それでは!