こんにちは、伊東です。
2009年から洋菓子店を経営しています。
国内2万2000店中、食べログTOP100のお店を運営中。
今回は、今だから話せる「実話」です。
将来、独立を目指しているパティシエ、近く独立予定の方などには特に参考に(というか反面教師に・・)して頂けると思いますので、お付き合いください。
2009年1月に街の小さなケーキ屋開業
こんな感じのお店です。
2009年1月10日に開業しました。
開業したは良いものの、忙しさを理由にサボった事
開業時は、本当に何から何まで手探りで、
とにかく、「忙しい」です。
でも「忙しい」を理由に、サボって良い事と悪い事があります。
開業時だからこそ
良く見ないといけない事。
【資金繰り】
何だ、当たり前じゃない?と思われるかもしれませんが、
開業時は、本当に忙しいです。
お金の流れ・資金繰りって何するの?
どういう事をするか?ですが、具体例をあげると以下です。
- 仕入れ金額の入力
- 少なくとも3カ月程度先までの資金繰り表作成
- 仕入れ金額が適正かどうか確認をする
- 過剰仕入れになっていないか確認
- 在庫金額を把握する
- 現金出納帳をつける
- 試算表上の現金と、実際の現金差異を確認
- レジ現金の確認
など等。これらに加えて、お菓子の製造、販売などの
店舗の運営もしなくてはいけません。
店舗運営をしながらも、先々の資金繰りの予測を立てて、
現状の資金状況を把握し、今後の現金の増減を考えて、
問題があれば対策を打つ
という事です。
言葉だと一見「出来そう」と思うかもしれませんが、
現実、これが中々大変でした。
資金繰りサボった結果
2009年1月10日開業をし、1月末の現金残が、なんと!
10万円
もう潰れる寸前ですよ。ホント。
月末になり、必要な支払いを進めていくと、
「あれっ??現金ヤバクない?」
どんどん思うようになり、、、、
何とかギリギリ支払い出来ましたが、、
残10万円。。。
ヤバイ。。。潰れる。。。
会社を運営していて、通帳に10万円しかない
という事は、個人の財布ならどんな感じでしょうね。
「財布に、1円玉1枚しかない」
と同じくらいの感覚だと思います。
いや~、笑えません。。
資金繰りの対策が何とか間に合った
いや~、ほんと当時は笑えませんでした。
何とか、「一応念のため」と思って、開業する前月から
銀行に融資の打診をしていた為、その融資が2月に出る事と
なり、資金繰り問題は事なきを得ました。
これもし、手を打っていなかったらと思うとゾッとしますね。
開業時だからこそ、「資金繰り」を!
という事で、開業時の忙しい時だからこそ、資金繰りを
しっかりと考えましょう。
また、予測は、とにかく「悲観的に」
考えることが大切。
上記で、「一応念の為に」融資を打診 していたとありますが、
「事業計画を遥かに下回る売上になった場合どうするか?」
「想定を超える支払いがあったらどうするか?」
などなど、
「悲観的に考えること」
「悲観的な事が現実になったとしても対策が打てている状態」
を考えて、実行しておく事が大切と思います。
まとめ
■開業時だからこそ【資金繰り】をサボらない
■事業計画を悲観的に予測すること
■悲観的な予測が現実になったとしても大丈夫なように
対策を考え、実行しておくこと
当たり前ですが、物凄く大事なことと思います。
でもこれ、誰も教えてくれないんですよね。
当時はホント、ヒヤヒヤするとかいうレベルではなく、
一人胃が痛くなっていました。
私と同じ轍を踏むことが無いよう、参考にしてみて
下さい。
独立開業の全体像を知りたい方は以下をご覧下さい。
それでは。