こんにちは、伊東です。
洋菓子店を経営して11年になります。
国内2万2000店ある中で食べログTOP100のお店を運営しています。
今回はパティシエの就職についてです。
「ホワイト企業で働きたい」
こんな方も最近は増えていると思います。
良いですよね。
働く環境が整備されていて、かつある程度は給料もある。
でもちょっと待って下さい。
注意点もあります。
ホワイト企業への就職は「向き・不向き」があります。
「入ってみたけどつまらない・・」
「思っていたのと違う・・」
そうならない為にも解説していきますね!
では内容をみていきましょう!
1.パティシエとして一流を目指すならホワイト企業は辞めた方が良い
実力が伴っていないうちから、いきなりホワイト企業への就職は辞めた方が良いです。
(※あくまで私の個人の考えです)
「ホテルは働く環境がある程度は整っているから良さそう」
なんていうのは辞めた方が良いです。
ホテル勤務は、外からの華やかさと現実は結構なギャップがあります。
(※私のお店のシェフは2つのホテル勤務経験があります。)
なぜ、いきなりのホワイト企業への就職は辞めた方が良いのか?
理由を次で解説します。
2.「一流」と呼ばれるパティシエは皆、相当な時間をかけて努力しているから
「一流」になるには時間を投下することは必要
パティシエに限らずどんな人でもそうだと思いませんか?
一流のビジネスマン
オリンピック選手
プロスポーツ選手
一流の料理人
人並み外れた努力をしてきている人ばかりです。
努力とは時間をかけるということです。
これは私だけの考えではありません。
3.一流のパティシエの考え:寺井シェフ
エーグルドゥースの寺井シェフがカフェ・スイーツという書籍のインタビューで答えていました。
(※エーグルドゥースは日本を代表する東京のパティスリーです。)
エーグルドゥースを知らない方は、必ず1度は行ってみて下さい。
目白駅から結構歩きますが、素晴らしいお店です。
「パティシエとして仕事ができるようになるには一定の時間が必要。でも、今は働き方改革が進んでいて、働く方の意識も変わりつつある。だからお菓子づくりの習得には一定以上の時間は必要と本人には伝える。でもどの位の時間をかけるかは本人に任せている。」
「最近は、フランスからうち(エーグル・ドゥース)にお菓子づくりを学びに来る。フランスは労働時間の規制が厳しいからパティシエとしてお菓子づくりを学びたいというフランス人は本場のフランスではなく日本に来る。」
パティシエの仕事を習得するには時間が必要
このように寺井シェフもお話されています。
また、フランスから日本に学びにくるパティシエが増えているそうです。
フランスも「労働時間は8時間」と厳しい規制が敷かれています。
その結果、一流を目指したいパティシエからすると「日本の名店でお菓子づくりを習得しよう」となるわけです。
4.私のお店のシェフの場合:3年かけずに独立を実現
私のお店のシェフは、個人店1ヶ所、ホテル2ヶ所の経験があります。
パティシエとして働き初めてから独立開業まで3年です。
「努力の量」が違うからです。
以下でも解説をしています。
「鋼の心」で「鬼の努力」を「継続」
この辺について解説をしています。
ホワイト企業で働いていたら独立まで3年ではムリですね。
確実に。
とはいえホワイト企業に行くことがプラスに働く人もいます。
5.すでに実力があるパティシエはホワイト企業への転職は◎
現時点で、ある程度の実力があるパティシエにとってはホワイト企業への転職は「キャリアアップ」に繋がります。
それまで培ってきたパティシエとしての技術・センスを活かすことができます。
その上、働く環境、給料も良くなりある意味、理想的といえます。
ただ繰り返しますが、、
パティシエとして実力があることが大前提
ここを忘れないようにしましょう。
6.まとめ
・パティシエとして一流を目指すならホワイト企業への就職は辞めた方が良い
・「一流」と呼ばれるパティシエは皆、相当な努力をしている
・エーグルドゥースの寺井シェフ
「パティシエの仕事の習得には時間が必要」
・現時点で、実力があるパティシエがホワイト企業への転職はキャリアアップとなり◎
はい、いかがでしたでしょうか?
「ホテル?なんか環境よさそう!」
とか安易に考えないようにしましょう。
ホテルはホテルで厳しいですよ。
それでは!