こんにちは、伊東です。
2009年から洋菓子店を経営しています。
国内22,000店中、食べログTOP100のお店を運営中。
「パティシエになる為に、専門学校に行く必要ある?」
高校出てから行くという方や、社会人になってから「やっぱりパティシエになりたい」という方。
そこで、悩むのが「専門学校に行くべきか?」ですよね。
こんな方に、洋菓子店を10年経営している伊東なりの考えをお伝えします。
参考にしていただけるよう頑張ります。
本記事の内容
・目的を持って専門学校に行くのはアリ
・生徒は「お客様」であること
・当店のシェフの場合
・まとめ
目的を持って専門学校に行くのはアリ
「みんな専門いくから私もいく。」
「なんか楽しそう!」
「就職に有利っぽいし」
「とりあえずいってみたい」
こういう感じではなくて、目的を持って専門学校に行くというのは以下のような場合です。
「将来は、独立してプロのパティシエとして活躍する。その基礎を体系的に学ぶ為に専門に行く。」
「3年働いたら、自分のお店をやる。独学だと時間がかかるから、専門に行くことで時間短縮したい。」
「将来は、ホテルのシェフ・パティシエを目指したい。基礎を体系的に理解するのは必須と思う。」
「自分にしかできないオリジナルのお菓子を作れるようになって、お客様に提供したい。」
何となく、違いは伝わりますか?
「専門学校に行く目的がある場合は行くべき」
これが私の考えです。
生徒はお客様であること
直接ある専門学校の先生から聞いたお話です。
「生徒は、私たち(先生)からするとお客様です。
ですから、ある程度楽しませてあげることも大事です。」
「本当は、製菓業界の厳しさとか、働くときの心構えとか伝えるといいんでしょうけど、
それで「やっぱ辞めた」という事で学校を辞められても困るんです。私もサラリーマンですから。」
「ダメな先生だな。。」と思いましたが、
学校も、営利企業です。
当然ですが、利益を出していかないと続ける事ができません。
利益の源泉は、「生徒」です。
だから、専門学校は、あなた達にいかに楽しんで貰えるか?を必死に考えています。
明確な「目的」がない人は、すぐ周りに流されてしまいます。
例えば以下のような感じです。
・バイトに精を出してばっかり
・授業は平気でサボったり、休んだり、急に行かなくなる
・途中でやめる
・復習をせずに、遊びを優先させるようになる
当店のシェフの場合
シェフは、コルドン・ブルー代官山校に通いました。
簡単にご紹介しますとこんな感じです。
・高い学費は、親に頼らず自分で貯めて全額自分で払う
・関西から東京へ転居
・朝6時から、パン屋でアルバイトをし、生活費を稼ぐ
・その後、学校へ行き、実習
・帰宅し、復習
学費は、自腹。生活するお金はバイトと貯金も使って・・・
という日々ですから、「必死」だったようです。
ちなみに、卒業生インタビューという事でHPで紹介を頂いています。
まとめ
いかがでしたか?
・「目的」が明確にある場合は、専門学校に行くのはアリ
・「目的」を忘れずに自立した学校生活をおくること
上記は見て頂く必要はないですが、
「知ってて当たり前」の内容です。
「生クリームは、なぜ液体から個体になるか?」
「35%と42%でオーバーラン値が高いのはどちら?」
この質問に正確に答えたパティシエはいません。。
これぐらい勉強しましょう。