» パティシエは転職する時には「経営者」を見て判断すること
 » パティシエは転職する時には「経営者」を見て判断すること

現役洋菓子店経営者だからわかる
パティシエに役立つリアルな情報をお届けします。

パティシエとしての技術・キャリア・経営・心構え

パティシエは転職する時には「経営者」を見て判断すること

パティシエは転職する時には「経営者」を見て判断すること

こんにちは、伊東です。

 

2009年から洋菓子店を経営しています。

国内22,000店中、食べログTOP100のお店を運営中。

 

「コロナの影響で転職をせざるを得ない状況に・・」

 

「こんな状況でめちゃ不安。。」

 

「どうしたら良い転職ができるかな?」

 

そんな方にエールの気持ちも込めて「1つこれは注意!」という解説をしたいと思います。

 

これから夏です。

洋菓子店にとってはタダでさえ売上は落ち込む時期です。

 

しかし2020年5月の今はコロナ・ウィルスでまさに非常事態。。

 

 

閉店、廃業を選択する事業主は続出しています。

製菓の世界も同じですね。

 

「もうこれから夏で売上増の見込みが立たない。」

「だから早めにもう閉店しておこう」

 

 

 

 

そう考える事業主が多くても不思議ではありません。

 

「転職をしなくてはいけない。」

 

そんな状況になっているパティシエの方に向けて

転職時に気をつけること1つ解説しますね。

 

私自身が、街の洋菓子店を経営しています。

その為、街の洋菓子店・パティスリーを目指す方は特に参考になると思います。

 

 

本記事の内容

1.パティシエは転職する時は「経営者」を見て判断すること

2.経営者しだいであなたの運命は決まってしまう

3.まさに今、現実になっている

4.確認すると良い4つのポイント

4-1.業歴

4-2.法人か個人か

4-3.複数店舗の展開をしているから安定とは限らない

4-4.3年、5年以上働いている社員は何人いるか?

5.まとめ

 

では内容をみてきましょう!

 

1.パティシエは転職する時は「経営者」を見て判断すること

「経営者」を見て判断をすることです。

(※シェフじゃないですよ。経営者。)

 

社長

 

もう「実感」している方もいるかもしれません。

次で理由を解説しますね。

 

2.経営者しだいであなたの運命は決まってしまう

あなたの運命はある意味「経営者」が握っています。

 

今、コロナ・ウィルスの関係で非常事態ですよね。

経営者によってあなたの運命は2つに分かれます。

 

【明るい運命】

・自分の成長を実感できる

・技術力が高まる

・働く環境・給与が上がる

→やりがいのある職場

 

【遭遇したくない運命】

いつものように出勤すると、、、

「今日で倒産。解雇になるから。」

「明日からどうしよう????」

 

どっちがいいですか??

 

前者ですよね。

でも今、遭遇したくない運命に巻き込まれてしまっているパティシエは沢山いるようです。

 

3.まさに今、現実になっている

これはパティエントさんという求人サイトを運営している所です。

パティシエやパン職人にとっては有名ですよね。

 

まさに今、現実に起こっています。

 

「今月で閉店」

「廃業」

「人員削減」

「内定取り消し」

「新卒の採用は辞める」

 

さらにこれから「夏」ですから。。

洋菓子店の経営者は気分が上がらないわけです。。

 

 

猛烈に洋菓子店の淘汰が今年は進みます。

 

その運命を握るのはそのお店の「経営者」です。

経営者の「何を見て判断すれば良いのでしょうか?」

 

あくまで私の独自の視点ですが、いくつか解説しておきます。

 

4.確認すると良い4つのポイント

色々とポイントはありますが、外部から見てもわかりやすい点を4つ紹介します。

 

4-1.業歴「何年続いているの?」

「業歴」はわかりやすいです。

 

 

創業してから何年お店は続いているのか?

 

創業後3年が最も倒産リスクが高いと言われています。

10年以上の業歴が1つの目安となります。

 

リスクを承知で創業1年~3年のお店に転職するか?

業歴があり、かつ自分自身の成長の可能性も見えそうな所に転職するか?

 

それはあなたが判断して下さい。

 

以前、以下の記事でも解説しています。

パティスリー・洋菓子店の独立開業後の存続率とは?理論ではなく「実例」です!

 

4-2.法人か個人か?

個人事業主でもしっかりと経営されている方は多いです。

ただ、1つの判断指標としては「法人の方が安定度が高い」というのは事実です。

 

 

・税制の優遇

・個人事業主でも一定以上になると多くは法人成といい、法人化する所が多い

・経営者が法人化するメリットを理解している証拠

・法人の方が事業の継続率が高い統計が出ている

 

などなどですね。

 

4-3.複数店舗の展開をしているから安定とは限らない

規模がある程度大きい方が安定してそう?

と感じるかもしれませんが、今、最も倒産が多いのが、複数店舗を展開している洋菓子店です。

 

・規模が大きくなるほどに固定費が増える

・人件費も増える

・借入も増える

・少し売上が低下するだけで赤字になる可能性が高まる

 

などが理由です。

老舗と言われる洋菓子店の倒産がここ数年、本当に多いです。

 

・業歴は長い

・複数店舗を展開

・固定費が高い

・借入金も多い

・売上が減少すると倒産リスクが一気に高まる

 

こんな所が実は多いです。

 

4-4.3年、5年以上働いている社員は何人いるか?

面接時には以下を確認してみて下さい

 

3年以上、5年以上働いている社員は何名ですか?

 

確認しておきましょう。

社員が長く働いているお店の方が安定度が高まります。

 

経営者が働きやすい環境や待遇の改善を進めている証拠です。

 

一般的な企業でも3年で30%以上は離職するのが通例です。

パティシエ の世界は、70%とも90%とも言われています。

 

社員が何人いて、そのうち、3年以上、5年以上働いている社員は何名いるか?

 

これを確認しましょう。

 

5.まとめ

2020年は100年に1度の非常事態と言われています。

 

多くのパティシエ の方や2021年の新卒の方にとってはかなり厳しい環境です。

転職をする方も増えると思います。

しかし採用をする所は減るでしょう。

 

あなたにとってプラスになる転職や就職ができるよう参考にして頂けると嬉しく思います。

 

それでは!

関連記事

おススメの記事