こんにちは、伊東です。
洋菓子店を経営して11年たちます。
国内2万2000店中、食べログTOP100のお店を経営しています。
コロナ・ウィルス、緊急事態宣言、自粛・・・
とっても不安定な時期です。
多くが、倒産の危機に直面しています。
私は街の洋菓子店を経営しています。
街の洋菓子店の中でもこのような時に
「潰れるお店」
「潰れないお店」
完全に分かれてきます。
10年後に残るのは11.6%
(※中小企業庁の発表)
つまり10人いたら、10年後には1人が残るかどうか?
という所です。
今の所「1人」の方に入ることができています。
という事でまだ11年ですが、私の経験を踏まえ、
「潰れないお店」は何を大切にしているか?
解説していきます。
では内容をみていきましょう!
1.潰れないケーキ屋は「お客様の気持ち」を大切にする
街のケーキ屋を私は経営しています。
もちろん潰れないお店には様々な理由があります。
ただ、絶対に忘れてはいけない大切なことはなに?と言われると以下の1点に尽きます。
「お客様の気持ち」を大切にすること
理由を次で解説します。
2.お客様に喜んで頂けて初めてお店は存続が許されるから
なぜお客様の気持ちを大切にするか?
お客様に喜んで頂くことでお店は存続できる
企業というものは価値を世の中に提供する
社会の役に立つから存続が許される
「あたりまえ?」と感じる方もいると思います。
でもこの「あたりまえ」を「実践」できていますか?
お客様の気持ちを「無視」したお店はどんな行動を取るでしょうか?
少し例をあげます。
・生菓子の完成品の長期間の冷凍保存
・クリスマスケーキの長期保存
・前日に残ったケーキを翌日に販売する
・ケーキの上の果物だけ変えて販売する
・いつの焼き菓子?という位に長い賞味期限
あなたのお店はどうでしょうか?
お客様の気持ちを大切にしたら、
残ったケーキを翌日に販売しますか?
それをお客様は求めてますか?
ということです。
3.事例:私のお店のクリスマス例
さらに事例をあげます。
私のお店の例です。
クリスマス。メチャメチャ忙しいですよね。
ケーキ屋にとっては「売上が取れる重要な日」です。
私のお店でやっていることです。
・朝に収穫した完熟イチゴを農家さんに伺い、使う
・スポンジ生地は冷凍・冷蔵はしない。
・当日の予約時間に合わせてできたてを用意する
→予約時間に合わせてナッペ、仕上げをしていきます。
・シェフができる範囲の台数のみ用意する
→品質の維持を優先する。
※売上は優先しない。
「お客様の気持ち」はどんなカンジでしょうか?
ちょっと想像するとわかりますよね?
「美味しいイチゴを食べたい」
「できたてを食べたい」
「専門店の品質のものを食べたい」
「幸せな気持ちになりたい」
このお客様の気持ちにお応えする
その為にどういう行動をとるか?を考えて実践する。
それだけです。
🍓も市場から仕入れません。
農家さんまで往復2時間かけて車を走らせて朝に収穫した🍓を頂きにいきます。
だってそうじゃないですか。
市場の🍓。。ぶっちゃけ美味しくないですよ。
青獲りといって、完熟しない青い状態で収穫した🍓ですから。。
そんなのをクリスマス🎄にお子さんが食べて🍓嫌いになったらイヤじゃないですか。
そういう事です。
こうやって解説すると「あたりまえ過ぎる」ことです。
でもこの「あたりまえ」を実践できているお店、どれくらいあるでしょうか?
4.潰れるケーキ屋は「自分の気持ち」を優先する
潰れるケーキ屋は逆です。
「自分の気持ち」を優先します。
例えばこんなカンジです。
・ロス率が上がるから残ったケーキは翌日に販売
(ひどい所は、2日先でも普通に販売)
・製造の効率ばかり考えて、品質を下げても数を作る
・数をさばいて売上をとりにいく必要がある為、
冷凍、長期保存が当たり前になる。
・焼き菓子も一度に大量に焼成をし、長い賞味期限で効率を重視
などなどですね。
お客様は求めていないですよ。
製造効率などは「大手」が得意とする所です。
大手と真正面からぶつかっても街のケーキ屋では勝ち目がありません。
お客様の気持ちにも応えない
勝ち目のない大手と同じ土俵で戦う
↓
↓
そりゃ潰れますよね。。
5.まとめ:潰れないケーキ屋が大切にすること
潰れないケーキ屋は「お客様の気持ち」を大切にする
この1点に集約されると私は考えます。
コロナ・ウィルスで大変な今のような時だからこそ、
「ケーキ屋の原点」に立ち返る必要があるように思います。
参考になると嬉しく思います。
※私も実践済み😊
経営戦略については以下で解説しています。
それでは!