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パティシエが独立する為に必要な資金準備の方法

パティシエが独立する為に必要な資金準備の方法

こんにちは、伊東です。

 

2009年から洋菓子店を経営しています。

国内2万2000店中、食べログTOP100のお店を運営中。

前職は東証一部上場コンサル会社に7.5年勤務していました。

 

今回は、「資金をどうやって用意するの?」というお話です。

 

パティシエが独立する為の全体像概略は以下でご紹介しています。

パティスリー・洋菓子店独立開業の全体像

 

パティシエとして技術を磨き、「さぁ、独立!」となる為には「資金」が必要です。
今回は、私、伊東の実体験も踏まえ、ご紹介します。

 

 

大前提は「貯金」

 

最低300万、できれば500万円以上は貯金
しましょう。

 

自己資金がなくても、あるいは少なくても、
独立開業は様々な手段を講じる事で出来なくはないです。

 

しかし、独立する人間が全く貯金してきていませんでは
お話になりませんし、「その程度の覚悟なの?」
という事になります。

 

1年で50万貯金すると10年で500万です。

20歳でパティシエを始めた方であれば、10年努力し続ける事が出来れば、用意できます。

この過程が大切だと私は思います。

 

「地道な努力を継続できるか?」

 

というのは、独立してからも必ず必要になる資質だと考えるからです。

 

独立してからも、勉強し続ける事が出来るか?

独立してからも、毎日同じ事を基礎を大切に徹底し続ける事が出来るか?

 

10年、頑張って500万貯金する事が出来たあなたは本当に素晴らしいですし、その事自体自信をもって良いと思います。

 

 伊東の場合は・・

ちなみに私の場合は、私自身はパティシエではなかったのですが、創業が2008年11月。
資本金800万円で会社を創り、独立をする事になりました。
2008年なので、私が31才の頃です。

 

援助・支援

身近な両親等からの支援をして頂くという事です。

 

「親からの援助なんてして貰いたくない」

「自分だけでやりたい」

「親に迷惑かけたくない」

 

と真面目に考える方もいると思います。

それはそれで素晴らしいと思います。

そうしたい方はそうすればよいと思いますが、私個人の考えとしては、

 

「支援をして頂けるのであれば、支えて貰った方がよい」

 

という考え方です。

これには2つの側面があります。

 

 ①色々な人を巻き込み支えて貰う事も能力

親といえども、資金を出すとなると慎重になりますし、あなた自身に信用がないと親といえども、支援は難しいでしょう。

独立してからは、あなた自身の信用で社会に向き合っていく必要があります。

 

 周りの色々な人を巻き込み、支援をしてもらう事が出来るかどうかも、あなた個人の人間性や、能力がシビアにみられると思った方がよいです。

 

 ②感謝の心を学ぶ

独立してからは、本当に周りの方の力添えが無いとやっていく事は出来ません。

 

「会社勤めの時は本当に恵まれていたんだな~~」

 

と感じる時が来ると思います。

多くの方の支援、協力を頂く事が出来るからこそ存続、成長させていく事が出来ます。

 

また、「本当にありがたい」と感謝の心が産まれ、「何とか支援をして頂いている方に報いたい」という本当の意味での「感謝の気持ち」を持つ事が出来るという事が大切だと思います。

 

 ③伊東の場合は、

私の場合は、兄が銀行員をしているので、事業計画を見て貰ったりしましたし、親から「祝い金」という名目で、支援をして貰いました。

この祝い金は、7年後になりますが、利息を付け2倍にしてお返ししました。

 

シェフである奥さんの親からも支援をして頂きました。
今でも注文を頂いたり、様々な所で支えて頂いています。

だからこそ、

 
  「支援して頂くからには絶対に成功させる!」

 

という強い気持ちが産まれますし、責任が生じます。

この責任を常に意識して毎日生きるようになりました。

 

出資・クラウドファンディング

法人を創る方は、出資をして貰うという事も一つの手段としてはあります。

出資をしてくれる方(エンジェル投資家)を探し、出資を募ったりするという事です。

外部資本が入るという事はより一層責任が増しますが、資本が安定するという良い面もあります。

 

クラウドファンディング等で資金調達をするのも一つの手ですが、主要サービスを活用するには、ある程度の資金が必要となります。

 

「資金調達」

「認知度向上の為の手段として活用する」

 

という考え方があると思います。

出資やクラウドファンディングは少し難易度が上がるやり方です。

 

まずは、「貯金」「援助」という所がパティシエが独立するにあたっては「王道」だと思います。

 

まとめ

大前提は、「貯金」。

しかも、「計画的な貯金」が大切という事。

その上で、親などの近い方に支援をして頂く。

 

支援をして頂けるような人間性、能力を自分自身が身に着けていく、自分自身を高めていくという事です。

計画的に貯金を実践するという事は、独立への覚悟を示す事でもあります。

 

今回は、特に奇をてらった内容ではなく、「王道」をご紹介しました。

 

当たり前の事を当たり前のように実行するというのは本当に難しい事です。

 

ただ、物凄く大切な事でもあるわけです。

是非参考にして頂けると嬉しく思います。

 

※小さなケーキ屋開業のポイントを解説した記事も参考になります。

宜しければご覧下さい。

小さなケーキ屋開業の成功に必要な5つのポイント

 

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