» 小さなケーキ屋が売上を上げていくには「資産」を積み上げていく事が大事な件
 » 小さなケーキ屋が売上を上げていくには「資産」を積み上げていく事が大事な件

現役洋菓子店経営者だからわかる
パティシエに役立つリアルな情報をお届けします。

パティシエとしての技術・キャリア・経営・心構え

小さなケーキ屋が売上を上げていくには「資産」を積み上げていく事が大事な件

小さなケーキ屋が売上を上げていくには「資産」を積み上げていく事が大事な件

こんにちは、伊東です。

 

2009年から洋菓子店を経営しています。

国内22,000店中、食べログTOP100のお店を運営中。

 

この記事を書いているのは2020年の2月下旬です。

新型肺炎・コロナウィルスの影響で、ホテルや観光地、飲食店が大打撃を受けている状態です。

 

こんな中でも私達のような小さな街の洋菓子店は運営をしていく必要があります。

 

先日こんな記事を書いています。

 

過去記事

自営業の小さなケーキ屋さんの経営を軌道にのせる為にまずやるべきことは?

 

まず「資金」の手当をしましょう。

 

この資金の手当ができた次の段階で取り組むことです。

 

今回の話は、数年先を見据えた取り組みです。

すぐに成果は出ません。

 

でも、数年後には大きな成果に繋がります。

私自身「創業の時からやっておけばもっと早くに成果が出ていたのに・・」と思っていることです。

 

 

本記事の内容

1.小さなケーキ屋は「資産」を地道に積み上げていく事がメチャ大事

2.資産は価値を産み出し、最終的には売上・利益に繋がる

3.事例:1年先までの売上が見通せるようになった洋菓子店

4.事例:クリスマスケーキは1日で予約枠が埋まる

5.でもそんな事をやる時間が無いという時は・・

6.まとめ

 

では内容を見ていきましょう!

 

1.小さなケーキ屋は「資産」を地道に積み上げていく事がメチャ大事

「資産」とは何でしょうか?

 

以下のようなものを言います。

 

・SNSのフォロワー

 

・実店鋪の会員数(会員カードなど)

 

・オンラインショップの会員数

 

・お客様の名前・連絡先・お住まい

 

・お客様の好み・嗜好

 

こういう事に地道に取り組むという事です。

何となく大切さは感じると思います。

 

なぜ大切なのでしょうか?

 

2.資産は価値を産み出し、最終的には売上・利益に繋がる

最終的にはお店のファンを作り、売上・利益に繋がるからです。

 

具体的にどのように資産を積み上げていくか?

簡単に触れておきます。

 

2-1.実店鋪の会員カードの発行

洋菓子店の会員カード

会員カードを発行して、お客様1人1人を把握していきます。

 

私のお店の場合はPOSレジを入れていますのでかなり細かく管理していく事ができます。

 

・年間に何回ご来店頂けているか

・どの位のご利用金額か

・どの商品を購入頂いているか

・何時ころにご来店を頂けているか

 

などなどです。

 

2-2.アナログで全く問題はない

「POSレジ入れるのお金かかるな~」と思う方いると思います。

 

全然なくても大丈夫です。

私のお店もアナログで、ノートにお客様のお名前や特徴など少しずつですがまとめ続けています。

 

デジタルでなくてもアナログでも全然オッケーです

 

大事なのはお客様のことを良く知ることとその情報を蓄積する事ですから。

 

SNSについてはイメージがつくと思いますので触れません。

 

「資産」を積み上げる事でどんな効果が出るのでしょうか?

 

事例を2つ紹介します。

 

3.事例:1年先までの売上が見通せるようになった洋菓子店

バースデーケーキ

 

バースデーケーキは洋菓子店ではとても重要な商品の1つです。

 

これが1年先までの売上が予測できたらどうですか?」

 

メチャメチャ良くないですか?

 

これを実現しているお店があります。

こんな取り組みをしているそうです。

 

・ポイントカードを発行し、お客様の誕生日・住所などの連絡先を把握

 

・数年で2万人以上の会員数となったそうです。

 

・翌月に誕生日を迎える会員にDMを送付

(◯月◯日はお誕生日ですね!おめでとう御座います!・・という内容)

 

DMでご来店を頂ける率というのはほぼ一定だそうです。

 

その為、

 

「1月は100枚のDMだから、30人はご予約頂けるな・・」

「2月は、50人はご予約が入るな・・」

 

というように1年を通し、毎月どの程度の予約が入り、どの程度の売上になるか予測がつくそうです。

実績もほぼ予測通りだそうです。

 

こういうベースとなる売上が「読める」という事はとてもとても経営の安定に繋がります。

 

次は私の取り組みをご紹介します。

 

4.事例:クリスマスケーキは1日で予約枠が埋まる

2019クリスマスケーキ

私の例ですが、創業期は本当に苦しい時期でした。

以前、当時の様子を記事にしています。

 

過去記事

ケーキ屋独立開業記『1番苦しい1年目をどのようにして乗り越えたか?』

 

もう本当に「ヤバい位に売れない・・・」

クリスマスケーキなんかも特に初年度は、予約表がほぼ真っ白でした・・・

 

 

しかし、今はおかげさまでかなり状況は改善しました。

 

クリスマスケーキの予約は1日で枠が埋まります。

 

 

※クリスマスチラシは作りません。

 

本当にありがたい事です。

その原因は「顧客リスト」です。

 

必死で売りにいく必要が無い状態です。

私の場合は「アナログ」と「デジタル」の両方でお客様の情報を管理しています。

 

アナログでノートにお客様の情報をまとめつつ、デジタル(POSの会員カード)との情報の連携をしています。

 

その為、もし新人の販売員の方が担当したとしても会員カードを出して頂ければそのお客様の過去の情報などが瞬時に確認できるシステムになっています。

 

5.でもそんな事をやる時間が無いという時は・・

「効果はわかった。」

「でもそんな事をやっている時間がない・・」

 

気持ちはわかります。

私もそうでしたから。

 

そういう時は2つの方向性があると思っています。

 

①POSなどシステムに投資をして解決する

→生産性は大幅に上がります。

→時間や労力はほぼかかりません。

→でもお金がかかります。

 

②アナログでいいから地道に続ける

→1日1つでいいから資産の積み上げに時間を費やす

 

例:Instagramを1日1枚上げる

:Twitterを1日1つ呟く

:FBを1日1回、週に1回でもあげる

 

アナログでも地道にやれば5年もたつとかなりの資産が積み上がると思います。

「継続」が鍵です。

 

SNSの活用は私もまだまだです。

今後更に注力していきたいと思っています。

 

 

6.まとめ

・小さなケーキ屋は「資産」を積み上げる事に注力する

 

・「資産」は最終的にはファン作り・売上・利益に繋がる

 

・「アナログ」「デジタル」どちらでも良い

→できる所から地道に継続する

 

・3年、5年と続ければその後の未来が変わる

 

「お客様に喜んで頂くこと」

 

これが商売の基本です。

その為には「お客様を知ること」が大事です。

 

お客様を知る事ができればそのお客様に喜んで頂ける商品やサービスは何か?を考えて提供すれば良いです。

 

当たり前の事ですが意外と実行されていない事かもしれません。

 

参考になると嬉しく思います。

 

それでは!

関連記事

おススメの記事