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個人事業主は年収240万が中央値!!洋菓子店の独立も本当に「甘く」ない件

個人事業主は年収240万が中央値!!洋菓子店の独立も本当に「甘く」ない件

こんにちは、伊東です。

 

2009年から洋菓子店を経営しています。

国内22,000店中、食べログTOP100のお店を運営中。

 

「甘い」ケーキを扱う洋菓子店の独立は「甘くない」という件です。
(※主に、独立希望のパティシエに向けて書いてる記事です)

 

 

これからご紹介するのは国税庁が出しているデータです。

(「所得種類別表/事業所得者」「営業等所得」)

 

漢字だらけで意味不明かもですが、国が出しているデータということです。

 

 

この記事を見て頂いて独立を希望する方は以下の行動につなげて頂くと良いかと思います。

 

・自分が目指す未来の現実を知る

・「経営」についてサポートを得る環境を作る

 

特に独立を目指すパティシエは知っておいた方が良いです。

 

今、知っておくことで準備に多くの時間を取ることができます。

あなたが成功する確率も高まります。

 

ということで本記事の内容です。

 

 

本記事の内容

1.個人事業主の現実は甘くない

 

2.国税庁のデータに見る現実

2-1.個人事業主の平均年収384万円

2-2.個人事業主の中央値241万円

2-3.個人事業主の最頻値135~185万円

2-4.年収1,000万以上の割合4.6%

 

3.独立するパティシエには「経営力」が必要

4.事例

5.まとめ

 

では見ていきましょう!

 

1.個人事業主の現実は甘くない

個人事業主として独立をするパティシエ は多いと思います。

しかし、現実は甘くありません。

 

以前、以下の記事を書いています。

 

過去記事

洋菓子店の独立開業後の存続率とは?

 

ひと言で言うと以下です。

 

「10年後、残っている個人事業主は11.6%」

 

簡単ではない世界です。

 

更に、個人事業主が開業後にどの程度の年収があるか?

についてです。

 

いや~厳しいですよ。

 

2.国税庁のデータに見る現実

データなのでサクサクいきますね。

2-1.個人事業主の平均年収384万円

平均年収:384万円

手取り:264万円

※個人事業主は同じ年収でも会社員より手取りが少なくなる場合が多いです。

 

「まぁまぁじゃない?」

 

と思う方、ちょっとまって下さい。

「平均値」というのは高収入の個人事業主がいたら大きく跳ね上がります。

 

そこで実情に近い「中央値」というのが用いられる事が多いです。

 

2-2.個人事業主の中央値241万円

・中央値 241万円

※会社員は357万円

 

平均値より、より実態に近いと言われています。

確かにそうかなと思う所ありますよね。

 

さらに、最頻値という「もっとも多い年収帯」を以下でご紹介します。

 

 

2-3.個人事業主の最頻値135~185万円

最頻値 135~185万円

「この年収帯に一番多い人数がいますよ」という事です

 

次に独立するなら1,000万円位は稼ぎたいなぁ・・

 

と思う方も多いと思います。

その現実です。

 

2-4.年収1,000万以上の割合4.6%

年収1,000万円以上 4.6%

 

100人いたら、5人位ですね。

 

ただ、個人事業主の場合はある程度の年収になると法人成りする場合も多いので一概に「あぁ、こんなに少ないんだ」という訳ではないという所もあると思います。

 

どう感じますか?

 

結構「厳しい現実」ではないでしょうか?

 

洋菓子店の業界においても似たような実情か、もっと厳しい位だと思います。

先日、以下の記事を書いています。

 

参考記事

街の洋菓子店がM&Aで売りに出ることが増えてきている件

 

オーナーの役員報酬見て愕然としました。

高くても500万、大体の所は100万、200万程度の年収しか取れていません。

 

中々、厳しい現実があります。

 

こういう現実をまず知っておく事が大事です。

 

その上で、どうするか?について解説しますね。

 

3.独立するパティシエには「経営力」が必要

何度も解説していますが、お菓子を作れるだけではダメです。

これからの日本は非常に厳しい時代に突入していきます。

 

「経営力」

 

経営者は戦略立案をする

 

これが肝だと考えています。

 

経営力に乏しい所は、淘汰される側に周る

 

少ないお客様を経営力が高い会社が根こそぎ奪っていく

 

もう既に起きていることです。

今後、より一層厳しくなるのは明らかです。

 

ではどうしたらいいか?

私の例でまた恐縮ですがご紹介します。

 

4.事例

明確に役割分担をする体制を作る

・お菓子作り:シェフ

 

・経営面  :私

 

私はたまたま東証一部上場の経営コンサルティングの会社7.5年いてある程度の知識や経験があったので良かったのですが、中々そのような環境にない方もいると思います。

 

パティシエ 同士で独立

パティシエ と普通の主婦で独立

 

そのような方は以下が必要かと思います。

 

お菓子作り:自分達が行う

 

経営面  :最初は専門家の力を借りる

力を借りながら自分達も経営を学ぶ

これが良いと思います。

 

経営に関する専門家といっても結構難しいですよね。

(※「税務」ではないですよ。

税務の専門家は税理士です。)

 

以下をあたってみて下さい。

 

ドリームゲートを活用する

 

・働いているお店のオーナー

(※経営が上手くいっている場合)

 

・私のブログ(笑)

 

ドリームゲートの専門家に無料で相談できます。

私自身も、使いまくっています。

 

理想は、働いているお店のオーナーですね。

ただし、そのお店の経営が上手くいっているのであればです。

 

あとは「私のブログ」ですね(笑)

 

「◯◯について知りたい!」

 

ぜひ、リクエスト下さい!

あなたの悩みは、他の方の参考にもなります。

 

4.まとめ

・個人事業主の現実は「甘く」ない

 

・平均年収 384万円

・実態に近い中央値 241万円

・一番多い年収帯 135~185万円

・年収1,000万以上は4.6%

 

・経営力が必要

・ドリームゲートの活用

・オーナーに相談する

・私のブログ

 

夢ばっかり見ていると失敗します。

 

現実を見据え、それに見合う努力をすることです。

 

「鋼の心」で「鬼の努力」を「継続」

 

とにかくコレです。

 

独立開業の全体像については以下が参考になります。

パティスリー・洋菓子店独立開業の全体像

 

「経営力」があるケーキ屋さんはこんなことを考えていたりします。

※私自身、実践済みです。

小さな洋菓子店・ケーキ屋の売上を上げていく経営戦略の全体像まとめ

 

それでは!!

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