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パティシエ になるには?現役の経営者が中立的に完全解説!

パティシエ になるには?現役の経営者が中立的に完全解説!

こんにちは、伊東です。

 

2009年から洋菓子店を経営しています。

国内22,000店中、食べログTOP100のお店を運営中。

 

「パティシエ になりたいな。」

 

「どういうふうになればいいんだろう?」

「専門学校のサイトを見ても、

とにかく専門学校に入りましょう!ばかりだし・・」

 

「実際に働いている人からも教えてもらう方が良いと思うけど、探しても見つからない。」

「誰か教えてくれないかな?」

 

このような方の疑問にお答えします。

 

あなたにとって最適なパティシエ への道を見つけることができるよう完全解説していきます!

 

専門学校のサイトは「専門学校に行くといいですよ」

ウェディングのサイトは「ウェディング業界でまず働くといいですよ」

 

みたいな自分都合な解説が多いのが現状です。

私は洋菓子店を経営しています。

しかし「中立的な立場」で解説します。

 

あなたが、どんなパティシエ をどのように目指すか?を見つけて下さい。

 

 

本記事の内容

1.パティシエ になるにはどうすればいい?

1-1.製菓専門学校に行く

1-2.専門学校に行かず、就職

2.パティシエ になるには専門学校に行く必要はあるか?

3.パティシエ になるのに大学か専門学校で悩んだら?

4.大学生・社会人からパティシエ になるには?

5.パティシエ になるにはどんな資格があるの?

6.パティシエ になるにはどんな本で勉強しておけばいいの?

7.パティシエ になるのに留学は必要か?

8.パティシエ にはどんな働き方があるの?

9.パティシエ になるにはどの位の費用がかかるの?

10.パティシエ の将来性ってどうなの?

11.パティシエ に向いている人・向いていない人

11-1.パティシエに向いている人

11-2.パティシエに向いていない人

12.パティシエ になるための就職活動についての注意点

13.パティシエ になるために中学生・高校生が今できることとは?

14.パティシエ になるために自宅でお菓子作りをするにはどうすればいい?

15.まとめ

 

では内容を見ていきましょう!

 

1.パティシエ になるにはどうすればいい?

大きく2つに分かれます。

学校に行くか、行かないか?ですね。

 

1-1.製菓専門学校に行く

多くの方はこのルートを通ります。

 

高校

製菓専門学校に1~2年

就職

 

こちらが「一般的」といえます。

 

1-2.専門学校に行かず、就職

高卒からすぐに就職してパティシエとしての「修行」をする。

 

こういう方も今は少ないですがいます。

 

「とにかく現場で早く仕事を始めた方がいい」

「知識は独学で気合で習得する」

「未経験でも募集している所がある。」

 

日本を代表するシェフ。

モンサンクレールの辻口シェフなどはこのパターンです。

ただ、時代は変わっています。

 

この方法は「昔だから通用している」という見方もできます。

高卒に対して求人を出すことは今は少ないのが現実です。

 

専門学校に行くには多額の費用がかかります。

(※詳細はあとで解説)

高卒ですぐ就職もそれなりにハードルがあります。

 

パティシエになるにはどうするか?

専門学校に行くべきか?どうか?

 

 

これは悩む方は多いと思います。

ということで次で解説します。

 

2.パティシエ になるには専門学校に行く必要はあるか?

これは「人それぞれに答えがある」が正しいと私は考えます。

 

個人的には結論が出ています。

 

【一流を目指すなら専門学校で基礎を体系的に学ぶべき】

 

でも「人それぞれ」です。

あなた自身が必要性を感じれば専門学校に行くべきです。

感じなければ別の選択をしても良いと思います。

 

専門学校に行くべきかどうか?についての私なりの解説は以下の記事で行っています。

参考になると思いますのでよろしければご覧下さい。

 

パティシエに専門学校卒は必要か?現役洋菓子店経営者が考えること

パティシエになる為には弟子入りか専門学校か?

 

3.パティシエ になるのに大学か専門学校で悩んだら?

製菓専門学校に行くか?

大学でも製菓を学べる所があるらしい。

そこで学ぶ方が良いか?

 

ここで悩んでいる方がいる場合に対しての私の回答です。

 

「製菓」について学ぶなら専門学校でOK

 

製菓についての基礎を学ぶなら専門学校に2年で充分です。

大学に4年も行く必要はありません。

 

専門学校で2年、しっかりと基礎を学ぶ。

それからは「現場で実践」が成長も早いです。

 

4.大学生・社会人からパティシエ になるには?

大学に行くなら製菓とは全く関係の無い大学、学部に行くのも良いと私は思います。

 

大学にいき、一般の企業に就職する。

その後、どうしても製菓の道に行きたいと思うなら、それから製菓の道に行っても遅くはありません。

 

私のお店のシェフも大卒で、高校の事務員として就職しました。

パティシエは26才からです。

今はオーナーシェフとして2009年から洋菓子店を運営中です。

 

以下の記事でも解説しています。

パティシエを大学生から目指すのは遅いのか?

 

5.パティシエ になるにはどんな資格があるの?

資格がなくてもパティシエにはなれます。

 

ただ専門学校に行く方の殆どが資格をとります。

「製菓衛生師」という資格です。

 

 

資格については以下の記事にまとめています。

これを読むとあなにとって必要かどうか?がわかります。

 

パティシエになるには資格って必要?現役の経営者がまとめてみた!

 

6.パティシエ になるにはどんな本で勉強しておけばいいの?

専門学校にいくと製菓衛生師の試験を通過する為に必要な知識を学ぶ本などがあります。

 

独学で学びたいという方

学生のうちに学びたいという方

 

このようなとっても前向きでやる気のある方向けの本を紹介しておきます。

2冊、紹介しておきます。

 

 

大切なのは「実践」です。

読むだけではなく自宅で本の内容を実践してみて下さい。

 

実際に粉をふり、生地をつくり、自宅のオーブンで良いので作ってみて下さい。

 

2冊を徹底的に「実践」するだけでパティシエとして大きな成長を実感できるはずです。

多くの方は「ただ読むだけ」か「途中で挫折」です。

 

「読んで」さらに「実践」までする人は1%位だと思います。

 

※ちなみに私のお店のシェフは「実践」した人の方です。

↓今は、

2009年から洋菓子店を運営

国内22,000店中、食べログTOP100のお店を運営中

です。

 


本のかんたんな内容や「読み方」について解説しています。

パティシエになるにはどの本をまず読めばいいの?おすすめ本を現役経営者が解説!

 

7.パティシエ になるのに留学は必要か?

フランスに憧れる方が多いですよね。

 

ただ、ぶっちゃけ不要です。

 

・留学なしで一流のシェフになっている人は沢山いる

・留学はとにかく費用がかかる

・辻製菓では1年の留学は可能だが400万円はかかる

・今はフランスから日本に留学するパティシエもいる時代

 

時代は変わりました。

昔なら良いのですが今は行く必要ナシです。

 

労働時間に対する規制が厳しく、効率化が進んでいる。

お菓子作りの根本的な所を学べる所は減ってきている。

逆に、日本に学びにくるパティシエもいるくらいです。。

 

「憧れ」をエサに、フランス留学を持ちかける人や学校が多いです。行くことは否定しませんが、パティシエになるのに必要か?と言われると「不要」と考えるのが適切だと私は考えます。

 

とはいえ、こんな解説しておいて何ですが、

私のお店のシェフはフランスに行ってます^^;

 

 

 

・大学でフランス語を学んでいてある程度わかる

・短期留学

・費用は100%自腹

 

こんな感じなら行っても良いとは思います。

言葉がわからないまま行くと、まずお菓子云々の前に言葉で苦労します。

 

「憧れ」も良いですが「現実的に」判断しましょう。

 

8.パティシエ にはどんな働き方があるの?

パティシエにはどんな働き方があるでしょうか?

代表的なものをあげてみます。

 

洋菓子店・パティスリー

「ケーキ屋さん」ですね。

小規模でオーナーシェフとの距離が近い所が多いです。

「兼業」で様々な業務に取り組むことが多い為、大変です。

ただその分「実力が付く」環境でもあります。

 

ホテル・レストラン

コース料理の最後の皿盛りデザートを担当する。

宴会のデザートを大量に仕込み、用意をする。

ウェディングなどのケーキ(外注が最近は増えています。)

ホテルに併設されているパティスリーのお菓子作りなどです。

 

お客様に合わせて商品を用意することが求められることが多い為、仕事を並行して一気に進める「瞬発力」が求められることが多いです。

 

ウェディングケーキを作ることを憧れてホテルに入ったはいいけど実は外注だった・・なんてことも今は普通にあります。

 

カフェなど

小規模なお店が多く、デザートを出したり、ケーキセットなどの用意をします。

 

カフェでデザートを作る設備投資をするのは経営的には採算が余り取れません。

 

その為、最近は外注をして「仕入れ」をする所も多いです。

私のお店にも「仕入れたい」とご依頼を頂くことが多いです。

 

専門学校の教師

専門学校を出て、教師になるという方も結構いるようです。

ただ私は個人的にはおすすめしていません。

 

「現場経験が無い先生に自分なら習いたくない」からです。

 

「実績」が無い先生って信頼度が上がりませんよね。

 

フリーランス

最近、フリーランスで頑張っている方もチラホラみるようになりました。ただ、ゴクゴク少数派です。

 

以下でメリット・デメリットについては解説しました。

関心ある方はご覧下さい。

フリーランスは本当に「慎重に」考えた方が良いです。

 

ぶっちゃけ「甘くありません。」

パティシエがフリーランスとして働くメリット・デメリット

 

独立・開業

パティシエとして働く人が目指す1つの形ですよね。

私自身、2009年から洋菓子店を経営しています。

 

独立は、まだまだ先の話かもしれません。

 

ただ、最近では23才位で独立をして頑張っているパティシエール(女性のパティシエ)もいるようです。

実店舗を持たずに、ネット通販だけで低コストで独立をしている方などもいます。

 

過去の常識にとらわれず柔軟に考えることが大事です。

時代はどんどん変化しています。

 

独立・開業については以下でまとめています。

「あ、こんな感じなんだな・・」というのはつかめると思います。大変ですよ😁

 

実践者が言ってるんだから間違いないです😊

パティスリー・洋菓子店独立開業の全体像

 

9.パティシエ になるにはどの位の費用がかかるの?

これは人によってそれぞれです。

 

「独学でやりきる!」という方

「住み込みでも何でも弟子入りして!」という方

「専門学校に行く」という方

「大学に行く」という方

 

色々です。

ここでは「一般的なパターン」として「専門学校に行くとどうなるか?」ということで解説しておきます。

 

専門学校に2年で約400万円かかります。

 

実家以外から通う方は追加で、引っ越しの費用や住宅の費用などがかかります。

2年終了後にフランスに1年留学したい・・・となると

1年で400万くらいはかかります。

 

 

とにかく「お金」がかかります。

ご両親とも充分に相談の上、進めるようにして下さい。

 

詳細は以下で解説しています。

パティシエ の資格にかかる費用とは?費用をどこまでかける?

 

10.パティシエ の将来性ってどうなの?

パティシエの「将来性」

気になるところですよね。

 

パティシエはピンからキリです。

実力主義の厳しい職人の世界で10年後に生き残るのは1%と言われています。

100人いたら10年後には1人になっているということです。

 

さらに、独立をする場合。

独立して10年後に存続しているのは11.6%です。

(※中小企業庁のデータ)

 

つまり1,000人パティシエがいたら、、

10年後:10人

20年後:1人

 

こんな感じです。

 

キビシイ・・・

 

 

そう感じる方は多いのではないでしょうか。

夢ばかりでもしょうがないので「現実」を解説しました。

 

正直に解説しているサイトなんてぶっちゃけないですから。

私のお店、シェフは20年後に残っている1人の側です。

 

その立場、経験から将来性については詳しく解説しています。

よろしければご覧下さい。

パティシエの将来性はあるのか?現役経営者の目線で解説!!

 

11.パティシエ に向いている人・向いていない人

どんな人がパティシエに向いているか?

また、向いていないか?

 

良く言われているような、、、

 

・体力

・根性

・お菓子への情熱

 

こんな表面的ではなく「本質的なこと」を解説します。

 

11-1.パティシエに向いている人

■人に喜んで貰うことに喜びを感じる人

~人に喜んで貰うために自分の労力を惜しまない。

そのことに苦痛を感じない人~

 

■お菓子を「作る」ことに欲求がある人

~お菓子の先にいるお客様を想像できる人。

お客様が喜んでいる姿を想像し、ワクワクしながらお菓子作りができる人。~

 

サラッと書きましたが非常に本質的な所です。

この点については「教育」ではどうにもならないな・・と私は実感しています。

 

パティシエに向いていない人はどうでしょうか?

 

11-2.パティシエに向いていない人

■自分が楽しくお菓子作りをしたい人

~自分が楽しいからお菓子作りをしたい。

それは「趣味」です。~

 

■お菓子を「食べる」方に欲求がある人

~こういう人は「お客様」です。

作り手には向いていません。~

 

■学習することが嫌い・苦手な人

~お菓子は「化学」です。数字、化学の話、かなり学ぶことが多いです。~

計算が嫌い、苦手という人はちょっとキツイかもしれません。

 

お菓子作りが楽しいからパティシエ

お菓子を食べるのが好きだからパティシエ

 

否定はしませんが、長続きはしないと個人的には思います。

私のお店のシェフもお菓子作りは好きです。

お菓子を食べるのは余り関心がないようです。

 

他店のケーキを買ってきても「研究の対象」です。

一口か二口食べたら終わりです。

 

12.パティシエ になるための就職活動についての注意点

パティシエになる時に気になるところ。

そう「就職」ですよね。

 

就職先を誤ると苦痛でしかなく、

あなたのパティシエ人生が早く終わってしまう可能性も・・

 

「ホテルは働く環境が良さそう」

「給料もある程度はいいみたいだし」

 

こんな安易な考えで就職を進めると確実に苦労します。

私自身は、2009年から洋菓子店を経営。

シェフは、個人店、2ヶ所のホテル勤務の経験があります。

 

大切なことは自分を客観的に分析をすることです。

そして、就職する前の段階で、情報収集に時間と労力をかけることです。

 

・自分はどんなパティシエになりたいのか?

・何ができるようになりたいのか?

・優先順位TOP3は何か?給料?働く環境?技術?

・足を運び、現場を感じる

・WEBやSNSでの情報収集

 

色々とやるべきことはあります。

1年くらいの時間はかけてもいいと私は思います。

製菓の世界は「就職先選び」は超重要です。

 

詳細は以下で解説しています。

関心ある方はご覧下さい。

個人洋菓子店にパティシエとして正社員で新卒入社する時の注意点

パティシエでホテル就職を目指す人は注意‼

 

13.パティシエ になるために中学生・高校生が今できることとは?

お菓子作りの勉強をできる限りしましょう!

みたいなことは言いません。

 

私の結論は1つです。

 

それは「人間力を磨くこと」です。

 

学生のうちだからできることがあります。

今を大事に、今だからこそできることを全力でやりましょう。

 

・遊び

・勉強

・恋愛

 

今だけしかできないことありますよね?

以下の記事で詳細は解説しています。

パティシエになるために今できることとは?現役経営者の考えです。

 

「それでもお菓子作りでできることは?」

 

そういう方もいると思います。

次で解説していきます。

 

14.パティシエ になるために自宅でお菓子作りをするにはどうすればいい?

とにかくお菓子作りを自宅でもやっていきたい!

そういう方もいると思います。

 

私のお店のシェフも中学生くらいから自宅でお菓子を作っていたそうです。

 

ということでカンタンに解説しておきます。

参考にしてください。

 

器具を準備「必須はオーブン」

ボウルやゴムベラ、ホイッパーなど最低限は必要です。

必要ですが、ここにお金をかけるのはやめましょう。

 

色々と欲しくなりますが、製菓器具は意外と「高価」です。

自宅にあるもので代用して下さい。

 

自宅にオーブンもありますよね?

さすがにオーブンが無い場合はご両親にお願いして下さい🙏

 

絶対に必要!といえるのは「オーブン」ですね。

これが無いと焼けませんから・・・

 

最近のものは高性能なので機種は何でもいいです。

 

ミキサーは必要か?

生クリームなどの扱いに慣れるという意味ではミキサーはあると便利です。

 

キッチンエイドやケンミックスですね。

便利ですが、高いので手立てで頑張るのもアリです。

 


私のお店でもキッチンエイド2台買いました。

が、

今は2台とも使っていません。

 

「業務用」には向かないからです。

耐久性に難ありなんですよ。正直。。

まぁ安いのでしょうがないんですけど・・・

(※5~6万なら「安い」んです。製菓の器具の場合。。)

 

ただ、自宅などで作業する分には全く問題ないです😊

 

製菓材料については通販でOK

近くに製菓材料店がある方は行くと良いです。

 

無い方は通販をご利用下さい。

会員登録は無料です。



富澤商店という所です。

ここはcuocaという製菓材料のサイトも運営しています。

日本ではここが一番大きいです。

 

東京に住んでいた頃にシェフはしょっちゅう自由が丘のcuocaに行ってお菓子の材料やら器具やら買いに行ってました。

でも、本当に「高い」んですよ。。

 

自宅でチャレンジして体感してみて下さい

・オーブン

・最低限の製菓器具

・材料

 

用意できたら、あとはチャレンジしてみて下さい。

ご紹介している本を片手に、色々と「実験」してみて下さい。

 

「あ~なるほど~こうなるのか~」

「生クリームを立てるとバターになるんだ~」

 

色々と体感してみて下さい。

お菓子作りの奥深さを感じることができると思います。

 

15.まとめ

パティシエになるにはどうするか?

できるだけ中立的に解説しました。

 

専門学校などでも解説をしていますが、完全に偏ってますよね。「専門学校に入る方がいいですよ!」みたいな・・

 

「ぶっちゃけ参考にならないな」

「じゃぁ、自分が解説する!」

 

ということで様々な観点から解説をしました。

あなたがパティシエになるために役立てて下さい。

 

それでは!

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